2022年度にかけて解体することが決まった晴海客船ターミナルの暫定代替施設は官公庁の船舶向けの施設かと思っていたが、なんと客船ターミナルになるようだ。ちょっと驚いたわ(2021/05/25)。
東京都の資料(2021年3月)より
東京国際クルーズターミナルの第2バース完成まで晴海客船ターミナルを利用することで2バース体制を確保し、クルーズ客船の寄港による経済効果の最大化を目指す。
(東京都政策企画局)
晴海客船ターミナル
解体工事 2021年度〜2022年度
晴海客船ターミナル暫定施設
鉄骨造2階建、延べ面積約3800㎡
杭基礎を想定
新築設計 2021年度〜2022年度
実施設計 2022年6月
新築工事 2022年度〜2023年度
供用開始 2023年度〜
参考:年表
2014年3月 旅客専用バースの計画を青海に変更
2015年12月 晴海客船埠頭は廃止方向
この時点で廃止時期は不明。廃止後は物資供給岩壁化(官庁船が使う不荷役埠頭化)を想定
2019年7月 晴海客船ターミナルの廃止時期は東京国際クルーズターミナルの第2バース供用後
2020年1月 2030年までに東京国際クルーズターミナルの2バース体制実現目指す→晴海客船ターミナルの解体は10年以内(2030年ごろ)。
→晴海客船ターミナルは2030年近くまでは存続か
2020年7月 東京国際クルーズターミナル開業延期(9月以降)
2020年9月 東京国際クルーズターミナル開業
2020年11月 晴海客船ターミナルの2021〜2022年度解体発表
2021年1月 客船ターミナルに暫定施設を整備することが判明(延べ3800平米/2階建)。※予定価格から旅客向け施設は無理で、以前示した官公庁向けの簡易施設と考えた。
2021年3月 暫定施設は旅客ターミナルと明示(今回エントリ)。「えっ!」
参考:東京都資料 2021年8月
参考:暫定ターミナルは大型クルーザー対応(更新2021/11/19)
東京都港湾局によると、晴海埠頭では今後、大型クルーザーの受け入れを想定するようだ。整備される暫定ターミナルを使うことになりそう。CIQ機能を持たせるようだ
感想・まとめ
後継施設が暫定とはいえ、客船ターミナルになるとは思わなかった。
現ターミナル、2022年度に解体する必要ある?
維持コストが大きすぎるという可能性はあるけど。
延床面積は東京国際クルーズターミナルが19000㎡、現晴海が約17000㎡あるのに対し、暫定施設は4000㎡足らず。建屋から直接乗船するのではなく、1階から外付けの搭乗橋を渡って乗船する形だろう。CIQの設置は難しいので国内船舶専用になるのではないか。数千トンクラスまでかな。北海道の離島航路で運行しているカーフェリーは3000トン前後だった。そのぐらいだろうなあ。
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この資料は新型コロナの影響をもろに受けている2021年3月のものなので、確定と言っていいだろう。それで「晴海客船ターミナル」暫定施設という名称だったのか。
国際クルーズターミナルの第2バースなんて、いつできるか分からないので、相当な長期間運用されるかも。