どらったら!!

東京都中央区、江東区の臨海部を中心としたメモ。独自の情報を除いては、報道ベースではなく、発表主体の情報をベースに書くことを基本にしています。最近はゲリラ的な花火大会情報も提供。

#675 さようなら晴海客船ターミナル 2021年度〜22年度に解体へ

中央区の晴海客船ターミナルの解体スケジュールが明らかになってきた。以前は「晴海フラッグのまちびらき時点では存続」となっていたのが、ずいぶん解体が早まった。2019年の段階では跡地が何になるかは未定だった。港湾計画上は「緑地」となっているようだ(2020/11/10)。

f:id:dorattara:20201129154531j:plain

(中の人撮影)=2020年11月下旬

※更新(2021/02/01) 晴海客船ターミナル暫定施設建設について追記。

晴海客船ターミナル解体について

晴海客船ターミナル解体に関する報道があった(日刊建設興業新聞、11月10日)。

nikkankensetsukogyo2.blogspot.com

東京都公表資料で確認できた。

・・・

晴海客船ターミナル概要

f:id:dorattara:20190714192811j:plain

(中の人撮影)

建築面積 8469・52㎡

延べ面積 17638・58㎡

建築年度 1991年

構造 鉄筋コンクリート造、杭基礎(フーチングまで撤去)

f:id:dorattara:20211104024106p:plain

晴海客船ターミナルの面積=東京港埠頭

解体工事の実施時期

 2021年度から2022年度

追記:解体理由ほか(2021/09/30)

・経年劣化でターミナルが相当傷んでいる

・そのため年間維持費が相当かかっている

→東京大会後直ちに撤去にかかる

令和3年 東京2020大会・晴海地区公共施設整備対策特別委員会(6月14日) | 会議録検索(本会議・委員会等) | 中央区議会

参考:晴海客船ふ頭の廃止について (2019年までの動き)

f:id:dorattara:20190714012453p:plain

(東京都)

2019年12月現在

晴海客船ターミナルの廃止時期 未定

今後どうなるのか 港湾計画上、廃止は決定している。

跡地はどうなるか 整備計画は未定。公園用の駐車場機能は必要と考えている。

2019年7月現在

はっきりしているのは

・客船ふ頭、客船ターミナルが廃止される(時期未定、東京国際クルーズターミナルの第2バース供用後)

・運河側がすべて「物資補給岸壁」となり、客船ターミナルのあった部分が耐震強化岸壁となる。

・晴海客船ターミナル廃止後、土地利用の変更が行われ、公園整備が行われる。

(関連)

・晴海埠頭公園のBBQ場は公園整備にあたって復活する方向。

解体範囲

f:id:dorattara:20201110181048p:plain

(東京都)=一部加筆

以前の計画では・・・

まちびらき時点で晴海客船ターミナルは存続。都営バス折返場を継続して活用する

・乗車停留所は3箇所、降車停留所2箇所、待機スペース15バース

解体工事が入ったことで、まち開きまでの間、これらが使えないことになる。

参考:想定される客船ターミナル解体スケジュール

f:id:dorattara:20201111060741p:plain

(中の人作成)=東京都の原図をベースに加筆。

道路等整備、建築工事のスケジュールは単純に1年先送りにして図示した。

東京2020大会延期を反映させた形。解体工事は大会終了後にしかできないだろう。 

参考:客船ターミナルの暫定施設について(2021/01/31追記)

晴海客船ターミナルには暫定施設が設けられることになっている。

・鉄骨2階建

・延面積3800㎡程度

・工期は2021年10月1日まで

それほどしっかりした施設にはならなさそう。

一般向けではないだろう。

・・・

気になるのは、暫定施設の基本設計入札。

予定価格が3000万円近いのに対し、落札金額は約190万円だったことかなあ。

なんじゃこれ?って感じ。

参考:晴海客船友の会は解散(2021年3月末)

f:id:dorattara:20211104023557p:plain

東京港埠頭(株)

寂しいね。

感想・まとめ

 晴海客船ターミナルの運用が事実上終了したのが2020年2月。

dorattara.hatenablog.com

 外国クルーズ船が晴海客船ターミナルに次々訪問していた時期は、晴海って日本の窓口なんだなあ、と思ったりもした。

 もともと東京国際クルーズターミナルの第2バースができた後に晴海客船ターミナルが廃止される計画で、解体の時期も2020年代後半が想定されていたようだが、かなり早まった形になった。

 当面、東京国際クルーズターミナル1バースと、晴海客船ターミナル1バースの2バース体制を想定し、東京国際クルーズターミナルの2バース目ができた段階で、晴海を廃止するという計画だったと聞いていた。

・・・

 東京国際クルーズターミナルの建設には、世界のクルーズ客船の大型化への対応があったが、新型コロナウイルスの世界的な流行で、クルーズ会社は大型客船を売却したりスクラップにしたりするような有様になってしまった。

 当面、クルーズ船需要は見込めないという判断があったとすれば、解体時期の前倒しは十分理解できる。

 ただ、ランドマークでもある晴海客船ターミナルは1995年建設。築25年での解体というのは少し早いような気もする。あと、新型コロナにともなう緊急性のない事業の停止方針とも少しずれるような。

 晴海客船ターミナルに行けるのは来年3月ぐらいまでだろうか。

都05系統再編も?

 もうひとつ気になるのは都営バス・都05系統の再編。解体工事の影響が出る都05−1系統(晴海埠頭線)の減便と都05−2系統(有明行き)の増便がセットになるのではないかと想像している。

参考

dorattara.hatenablog.com

dorattara.blog.fc2.com