全国で初めての自動運転サービスが秋田県上小阿仁村(かみこあにむら)で本格導入される。高齢者の送迎が目的で、サービス開始は2019年11月30日。今後、貨物輸送も視野に入れている。「2020年に限定地域で無人自動運転移動サービスの提供を実現」という政府目標に沿ったもの(2019/11/23)。
(中の人作成)
概要
サービス開始 2019年11月30日
技術レベル レベル4(専用空間)+レベル2(混在交通:公道)
走行ルート 道の駅「かみこあに」を拠点とした各集落を結ぶルート 約4キロ
運賃 200円/回
運送料 200円/回(サービス開始時期は調整中)
運営主体 NPO法人
使用車両 ヤマハ製 最大定員7人、速度 時速12キロ
(国土交通省)
運転手 地元の有償ボランティア。乗車して運行監視する。運転操作はしない
サービス内容 高齢者送迎、農作物、日用品配送など
運行ダイヤ 定期便 午前1便、午後1便+デマンド(定期便の隙間の時間)
運行ルート 3
(国土交通省)
実現のポイント
・地域の協力で一般交通が侵入しない専用空間を確保
・貨客混載により、道の駅への農産物輸送、道の駅や地元商店からの商品配送を実現
・上小阿仁村や社会福祉協議会の高齢者対象の社会副次事業との連携
感想・まとめ
今回はヤマハの車両を使うということで、「路車連携型」技術が使われる。道路に埋設された電磁誘導線からの磁力を感知して設定ルートを走行するもの。
初期段階の自動運転サービスは中山間地域が向いているのかな。全国の実証実験を見ても都心部ではなく、まずは郊外や中山間地域を中心に広がっていくのだろう。
今回の1番のポイントは一般交通の流入しない「専用空間」の確保か。無人自動運転のハードルがかなり下がる。
どのように広がっていくのかに注目したい。