公道を自律走行するバスの実用運転が行われている茨城県境町。2021年2月18日から自動運転バスのバス停が2箇所から8箇所になる。役場や医療センター、銀行などに増設されることから、1便あたり1・4人程度にとどまっているという乗客が大きく増えると期待したい(2021/01/17)。
(ソフトバンク)
追加されるバス停について
(BOLDLY)
・西南医療センター前
・キッズハウス前
・郵便局前
・境小学校前
・境町役場前
・銀行前
運行ルートとダイヤ
(BOLDLY)
時刻表(2021年1月7日以降)
「境シンパシーホール」発
運行開始時 8便/日→16便/日
1000 1030 1100 1130
1400 1430 1500 1530
「河岸の駅さかい」発
運行開始時 8便/日→16便/日
1000 1030 1100 1130
1400 1430 1500 1530
所要時間(①河岸の駅さかい行き 23分/②シンパシーホール行き 18分)
シンパシーホール〜西南医療センター前 ①3分 ②3分
西南医療センター前〜キッズハウス前 ①4分 ②3分
キッズハウス前〜郵便局前 ①3分 ②3分
郵便局前〜境小学校前 ①3分 ②3分
境小学校前〜境町役場前 ①3分 ②2分
境町役場前〜銀行前 ①3分 ②2分
銀行前〜河岸の駅さかい ①4分 ②2分
参考:自動運転バスの定常運行について
このブログでも比較的よく登場している「ナビヤアルマ」を使った運行になる。
国内自治体が自動運転バスを公道で実用化したのは初めて(BOLDLY調べ)。
・無料
・乗車定員11人
・運行時間 平日1000〜1530 16便/日
・ナビヤアルマは3台導入。→2台で運行(残り1台は予備)
茨城県境町
どの辺なのか調べてみたら、利根川と江戸川の合流部付近だった。
(グーグルアース)
導入の背景
・人口減少や高齢化などの課題があったが、バスターミナルから成田空港の直通バスなどの公共交通網整備、スポーツ施設などの拠点施設整備で人口減少に歯止めかかりつつある。
・拠点施設を中心に町内の回遊性向上、さらなる人口増加と地域活性化を狙う。
参考:なぜ境町で自動運転か(テレビ朝日報道)
・町の1番の課題は駅がないということ。車ないと生活できない場所(町長)
・そのため、高齢者が免許返納したくてもできない
・バス運転手の確保が困難
→白羽の矢がたったのが自動運転だった。
感想・まとめ
追加されたバス停は、役場、小学校、銀行、病院と、街の中枢にあたる場所になっている。鉄道駅のない自治体での自動運転のテストケースとして注目したい。
これがうまくいくと、全国に広がっていく可能性があるし。
ただ、気になる記述も。
「運行開始の2020年11月26日以降、累計500便以上、700人以上の乗客をを輸送した」
ということは1便あたりわずか1・4人・・・
バス停が増えたことで利用者も大きく増えると期待したい。
参考
自治体として初めて、茨城県堺町が自動運転バスの定常運行を開始(ソフトバンク)