茨城県境町で、2020年11月26日から公道を自律走行するバスの実用運転がスタートした。当初4月の運行開始を告知していたので7ヶ月遅れとなる。参画するソフトバンクの子会社、BOLDLYは「定員11人以上の車両が一般の人の移動手段として、期間を限定せず、ほどんどの区間を自律走行させるのは初めて」と説明している(2020/11/26)。
(ソフトバンク)
自動運転バスの定常運行について
このブログでも比較的よく登場している「ナビヤアルマ」を使った運行になる。
国内自治体が自動運転バスを公道で実用化したのは初めて(BOLDLY調べ)。
茨城県境町
どの辺なのか調べてみたら、利根川と江戸川の合流部付近だった。
(グーグルアース)
導入の背景
・人口減少や高齢化などの課題があったが、バスターミナルから成田空港の直通バスなどの公共交通網整備、スポーツ施設などの拠点施設整備で人口減少に歯止めかかりつつある。
・拠点施設を中心に町内の回遊性向上、さらなる人口増加と地域活性化を狙う。
運行ルートとダイヤ
(ソフトバンク)
・平日のみ運行(荒天運休)
・ナビヤアルマは3台導入。
・3台のうち1台で運行開始。
→準備が出来次第、2台体制に移行。1日16便体制に拡充する(残り1台は予備)
・便数とルートは要望に応じて拡大、バス停も追加設置する
・無料
時刻表
「境シンパシーホール」発
運行開始時 8便/日
1000 1100 1400 1500
追加予定
1030 1130 1430 1530
「河岸の駅さかい」発
運行開始時 8便/日
1030 1130 1430 1530
追加予定
1000 1100 1400 1500
参考:当初の運行予計画
(SBドライブ)
・運行開始 2020年4月
・定時、定路線で運行。
・全長5キロ(片道約2・5キロ)。東京BRTだと勝どき→晴海ぐらい。
・運行台数 当初ナビヤアルマ1台、夏をめどに町が3台追加購入
・勤労青少年ホーム/河岸の駅さかい間を折り返し運転。
・中間バス停は西南医療センター/自動車学校/カスミ/郵便局/境小学校前/常陽銀行。
(その他)
・当初はドライバー+保安要員(説明員)2名の3人が同乗する。
・自動運転レベルは2だが、ドライバーの介入は原則行なわず、定期運行ルートを走行する能力があるため、「実質レベル4相当」の自動運転技術が使われている。
・1日3〜4往復程度。民営バスの混ざる形で運行。
・運賃無料
感想・まとめ
自動運転バスの定常運行開始は感慨深い。
当初計画とかなり内容が変わった。
当初より7ヶ月遅れの開始は、新型コロナの影響もあるのだろう。
どんな効果が表れてくるのかに注目したい。
参考
自治体として初めて、茨城県堺町が自動運転バスの定常運行を開始(ソフトバンク)