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東京都中央区、江東区の臨海部を中心としたメモ。独自の情報を除いては、報道ベースではなく、発表主体の情報をベースに書くことを基本にしています。最近はゲリラ的な花火大会情報も提供。

#806 国内初の「レベル3」自動運転バスが定常運行 福井県永平寺町、2021年3月25日

 限定条件下で自動運転を行う「レベル3」のバス(カート?)が2021年3月25日から福井県永平寺町で定常運行を開始する。安全確保のための保安要員は乗車しないというのも大きな節目。

 永平寺町では2020年12月、1人の遠隔監視・操作者が3台の自動運転車を同時に監視する部分運転自動化の「レベル2」での運行をスタートしていたが、今回、車両のアップグレードにより、常時監視が不要な「レベル3」になったそうだ(2021/03/23)。

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国土交通省

レベル3自動運転概要

場所 福井県永平寺町

 (ZEN)

参考;運行ダイヤ・運賃

土休日 荒谷山〜志比

 所要時間 約10分(約2キロ)

 上下線とも1日14便

 10時〜11時40分 13時〜15時20分 (各20分間隔)

平日 東古市〜志比

 所要時間 約40分(約6キロ)

 上下線とも1日4便

 10時/11時/13時/14時30分始発

運賃 大人100円、中学生以下50円

永平寺町での運行経緯

2020年

  7月 実証実験開始(7カ月間)

 12月 1名の遠隔操作・監視者が3台の自動運転車に対応する「レベル2」開始

2021年

  3月 車両の高度化を実施、国土交通省がレベル3の車両として認可。

3台の自動運転車が作動継続困難な場合を除き、遠隔の運転手による常時監視は不要に。これまで安全確保のために乗車していた保安要員を外す運用を開始

今回のレベル3認可について

走行環境

・電磁誘導線とRFID※(無線自動識別)による走行経路

※ID情報を埋め込んだRFタグと無線で情報をやりとりする技術

・周辺の歩行者が検知できない強雨、降雪、濃霧、夜間ではないこと

緊急自動車が走路に存在しないこと

走行状況

・自動運行装置では時速12キロ以下

   歩行者と衝突しても骨折しない速度

・自車が電磁誘導戦場にあり、車両が検知可能な時期があること

・路面凍結など不安定な状況にないこと

参考:自動運転のレベル分け

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国土交通省

・レベル2 高度な運転支援 システムが前後及び左右の車両制御を実施

・レベル3 特定条件下での自動運転

感想・まとめ

 最初からレベル3ではなく、車両のアップグレードによってレベル3を実現したというのは興味深い。あと自動運転車に安全確保のための保安要員が乗車しないというのも一つの節目じゃないかな。

 山間部とはいえ、突破口ができた感。

参考

www.mlit.go.jp

e-machidukuri.co.jp

永平寺町自動走行運用開始(チラシ)