東京都中央卸売市場が2026年6月、「市場会計経営レポート」を公表した。2025年に続き3回目。2022年3月策定の「中央卸売市場経営計画」をベースに2024年度収支の実態などをまとめたもの。経営計画で示されていた「市場会計の資金ショート」の時期は前回の2064年度から2056年度と8年も早くなっていて、厳しさは増しているようだ(2026/06/07)。

2024年度決算概要
収益的収入 225億円(一般会計から25億円繰入)
収益的支出 413億円
差し引き 188億円のマイナス
資本的収入 0億円
資本的支出 399億円
差し引き 399億円のマイナス
2024年度の実績

・2024年度の経常損益 131億円のマイナス(損失) 計画比4億円の悪化
・年度末の累積資金残高は計画より290億円多い状態。
長期収支(資金収支ベース)の資金ショートは前回比8年早まる
資金ショートは2056年度(2026年1月時点の試算)

・売上高割使用料収入が5年ごとに3%減少する想定で、2024年度決算、最新の資金需要を反映させた場合、2056年度に資金ショート発生
参考 2025年のレポートでは資金ショートは2064年度だった

・2064年度に資金ショートの試算だった
経営改善の取り組み
1 市場運営費の圧縮 LED化推進など
2 未利用資産の有効活用
3 資金の計画的な運用
感想・まとめ
2022年3月策定の「東京都中央卸売市場経営計画」で示された資金ショートの時期は2056年に8年の前倒しとなっている。長期収支のグラフは全体的に悪化していて、あと数百億円悪化した場合、資金ショートの時期は一気に近づく恐れもあるように読み取れる。
広い範囲でコスト高が発生している中では、思った以上に危機的な状態になっているように思う。