事業採算性が最大の課題とされるシェアサイクル。国内大手2社の決算を比較してみる(2021/05/04)。
ドコモバイクシェアとオープンストリートの決算
ここではシェアサイクル数で8割、ポート数で9割を占める大手2社の決算をみる。
ドコモバイクシェアは売り上げは伸びているが純損益は赤字が続く。
オープンストリートは売り上げを決算で公告していない。純損益は年間2億円超の赤字で拡大基調。
採算性について
2017年度調査で回答した22都市で見た場合
・14都市(約6割)が赤字
・ランニングコストの3〜4割が再配置費用
ポロクル(札幌市)の場合
・赤字都市では支出に対する利用料収入は42%(14都市全体)
・黒字都市では支出に対する利用料収入は65%(8都市全体)
黒字都市があることに驚き。
再配置費用を削った分がそのまま利益につながる構造。
参考:撤退事業者(国内)
ofo 2018年10月撤退 和歌山、北九州、大津で運営
Mobike 20年2月撤退 札幌、奈良、福岡、大磯町で運営
参考:4区で8割が利用
東京10区のうち、千代田区、中央区、港区、江東区でポート数の55%、利用回数は8割。
参考:公開空地にポートが設置できない理由
・地権者が同意しない
・ポート設置により、既存の容積率に影響することが懸念される
・公開空地にポートを設置できるような規定になっていない
感想・まとめ
シェアサイクルが赤字事業というのはなかなか変わらないだろう。
新型コロナの影響がもろにでる次の決算は2021年6月。
来月か。
増えている気もするし、影響を受けている気もする。
どうなるか。