東京駅北口に近い常盤橋エリアといえば、常盤橋タワー高さ390mの東京トーチをはじめとする大規模再開発が頭に浮かぶが、足元には都内最古の石橋「常盤橋」があり、東日本大震災で崩落の恐れが出たため修復が進められていた。このほど工事が終了し、2021年5月10日午後1時に通行開始となる(2021/05/05)。
常盤橋修復工事について
国指定史跡常盤橋門跡内「常盤橋(ときわばし)」
施設名 常盤橋
所在地 千代田区大手町二
橋長 32・3m
幅員 11・4m
構造 2連アーチ石造橋
2011年3月の東日本大震災の揺れで橋の積み石が歪み、崩落の恐れが生じ、千代田区が修復工事を実施していた。
通行開始 2021年5月10日午後1時
工事の内容
修復(破損など部分修理)
補強(災害対策)
復元(建設当時の姿)
整備(照明設置)
・解体時に石の積み方を記録。復元時に元通りに積み直した
・ほとんど手作業
・将来の修理の時に石材の取り外しができるようにした(石の表面に和紙を吹き付け縁切り)
などなど。
スケジュール
2012年度 安全対策支保工設置工事
2013年度 石橋解体工事
2014〜2015年度 設計・復旧工事Ⅰ期
2016〜2017年度 復旧工事Ⅱ期(予定)
・全国的な災害多発により、熟練した石工が確保できず工期内に工事完了できず。
2020年度 修復工事完了
感想・まとめ
常盤橋の修復を詳報した広報千代田(第1542号)は非常に読み応えがある。一読した上で5月10日を迎えたい。