どらったら!!

東京都中央区、江東区の臨海部を中心としたメモ。独自の情報を除いては、報道ベースではなく、発表主体の情報をベースに書くことを基本にしています。最近はゲリラ的な花火大会情報も提供。

#1790 地下鉄7号線(浦和美園〜岩槻〜蓮田)の延伸はどうなる? 2023年度中に鉄道事業者に対する事業要請目指す

埼玉高速鉄道終点の浦和美園以北の延伸に関する動きについて少しだけ調べてみた。埼玉スタジアムに「一駅」届いていない現路線の延伸は興味があるところ。延伸に関しては国土交通省の交通政策審議会が答申198号に「埼玉高速鉄道の延伸(浦和美園〜岩槻〜蓮田)」を盛り込んでいる一方、事業性の厳しさも指摘されている。運行事業者はおそらく三セクの埼玉高速鉄道だが、どう実現に繋げるのだろうか(2023/10/12)。

さいたま市

埼玉高速鉄道の延伸」概要

交通政策審議会答申198号

・事業性に課題

・関係地方公共団体等において、事業性確保に必要な需要創出につながる沿線開発、交流人口増加に向けた取り組み等を進め、事業計画について十分な検討が行われることを期待。

区間 浦和美園〜岩槻(7・1キロ)

総事業費 1000億円

輸送密度 15300人/日

費用便益比 0・5〜0・4

累積資金収支黒字転換年 発散(黒字転換しない)

当初 事業概要(さいたま市)=2014年度

事業概要=さいたま市

・先行整備 浦和美園〜岩槻(約7・2キロ)

 駅数 3(埼玉スタジアム駅、中間駅、岩槻駅

 構造 全線複線 浦和美園岩槻市の既成市街地までは高架、駅までは地下構造

 概算建設費 790億円〜870億円

 建設期間 最短5年間

 運行者 埼玉高速鉄道

 運行形態 各駅停車

  岩槻〜浦和美園 6分50秒、岩槻〜赤羽岩淵 25分50秒

 運賃  埼玉高速鉄道の運賃体系

  初乗り210円 岩槻〜浦和美園 350円、岩槻〜赤羽岩淵 630円

 車両 現在10編成(6両)に加え1編成(6両)追加

・岩槻〜蓮田(約6キロ)

整備効果(さいたま市

さいたま市

予定される今後の動き

2023年度

 鉄道事業者に対する事業要請を行う

 費用負担案の決定

 中間駅まちづくり方針策定

2024年度 鉄道事業者サイドの動き

鉄道事業者→国

 1️⃣営業構想、整備構想の認定申請

 2️⃣速達性向上計画の認定申請

2027年度

 鉄道事業者への事業要請に伴う速達性向上計画素案(案)及び中間駅まちづくり方針策定によるより具体的な内容に改定

感想・まとめ

 費用便益比B/C=0・4〜0・5とされた事業。

 事業性の試算はまだでていないみたい。原材料費高騰を踏まえ、慎重に進めているという知事答弁はあった。

 当面の目標として2023年度中に鉄道事業者への事業実施要請までたどり着けるかどうか。そして費用負担案の決定にたどり着けるかどうか。

 費用便益比B/C改善に向けた具体的方策や、累積収支が黒字にはならないと指摘された交通政策審議会で指摘された課題にどう向き合うか。そして迫る人口減少。

 全体として整備に向けた機運情勢への努力は感じるが、事業採算性を試算できる段階ではないのだろうと推測する。

・・・

 整備すればさいたまスタジアムへのアクセス改善、中間駅付近の大学への交通アクセス(中間駅付近の整備構想は交通政策審議会の指摘した「沿線開発」だろう)、人形のまち・岩槻への観光客誘致など、一定の効果はあるだろう。

 ただ、少し冷静に見ると、埼玉スタジアムへのアクセス改善は事業性の向上にはあまり寄与しないのではないか。すでに浦和美園までのアクセスは実現しているので、延伸による乗客増加は現状との「差分」にかぎられるということになる。

・・・

 鉄道事業者サイドの話まで踏み込んで書かれているので、なぜかと思ったら、運行事業者として想定されていそうな埼玉高速鉄道は県などが出資する第三セクターだった。

 埼玉高速鉄道は一度、埼玉県や川口市さいたま市による損失補償、債権放棄のほか、債務返済の繰延を経験したようだ。

 どのように事業化を図るのかに注目したい。

参考リンク等

www.city.saitama.jp

さいたま市地下鉄7号線延伸認可申請事業化実現期成会

www.city.saitama.jp