茨城交通とひたちなか市が共同出資する第3セクターの「ひたちなか海浜鉄道」で、延伸許可が下りている「湊線」の延伸工事について、ひたちなか市が新駅の整備と工事を二段階に分けた先行開業の方針を明らかにした。今年度中に工事許可を申請する(2023/12/12)。
- ひたちなか海浜鉄道・湊線延伸工事 新駅先行開業へ 報道より
- 参考 2023年3月、工事許可の申請延期
- 参考 申請期限延長へ
- 参考:従来の延伸事業の概要
- 参考 ひたちなか海浜鉄道の概要
- 感想・まとめ
- 参考リンク等
ひたちなか海浜鉄道・湊線延伸工事 新駅先行開業へ 報道より
2023年12月12日 ひたちなか市の市長定例記者会見
3・1キロ延伸する当初の計画を見直す。
工事を2段階に分けた上、国営ひたち海浜公園の南口付近に新駅整備し、先行して開業する方針
早ければ着工して5年で開業を目指す。
公園の観光需要と新たな工業団地の通勤需要を見込む。
2023年度中に国に工事許可を申請する予定
参考 2023年3月、工事許可の申請延期
2023年3月1日 ひたちなか市の市長定例記者会見
「コロナ禍や物価高騰などの社会情勢の変化を十分に反映させる必要がある」
コロナ禍で2020年度の営業収益が2019年度比3割減。物価高騰で建設に必要な資材が影響を受けていて、概算で78億円の建設費増加が見込まれている
→工事許可の申請を延期する方針。延伸方針は維持
(NHK)
参考 申請期限延長へ
2021年1月14日 鉄道事業許可取得
2022年1月14日 工事施行認可に申請期限
※やむおえず申請できない場合は申請期限の延長を申請できる
2021年12月 申請期限を2023年3月31日に延長申請
2023年3月27日 申請期限を2024年3月31日に再延長申請
※新型コロナ前と社会情勢が変化したことが理由
2023年3月31日 国土交通省が申請期限の再延長申請を認める
2023年12月12日 新駅先行開業方針を正式表明
参考:従来の延伸事業の概要
ひたちなか海浜鉄道湊線の第一種鉄道事業許可について=国土交通省
事業費 約78億円(増加の見通し)
整備効果(B/C) 1・05(30年間)/1・18(50年)
スケジュール
2022年度 本格工事
2024年春 開業(予定)
着工から5年で先行開業予定
整備効果
・国営ひたち海浜公園へのアクセスの多様化
・終端に交通ターミナル機能を整備することによる交流人口拡大、地域活性化
参考 ひたちなか海浜鉄道の概要
名称 ひたちなか海浜鉄道株式会社(前身は湊鉄道)
設立 2008年4月1日(事業譲渡)
資本金 1億7800万円
計10駅、14・3キロ、26分
運賃 初乗り 150円全線 570円(小人は半額、10円未満は切り上げ)
輸送人員
2022年度 111・6万人(前年比102・8%)
2021年度 108・6万人
参考 経常損益
2022年度 ▲7285万円
2021年度 ▲1億0667万円
感想・まとめ
このご時世に延伸工事は珍しい。
スムーズに行くかな?