旧そごう川口店のリニューアル計画に絡んで示されていたJR川口駅の再整備計画について、川口市が計画案策定を進めているが、臨海地下鉄新線を整備理由の大きな部分を占めていた。パブリックコメントも終了。(2024/08/24)。
計画案概要
整備位置
・既存の京浜東北線の西側(旧そごう側)に新設
上野東京ライン?湘南新宿ライン?
・貨物などと共用しておらず、緊急時の代替性が高い
停車対象とする中距離電車は上野東京ライン
・湘南新宿ラインの線路移設費は相対的に安価になると想定されるが、現状でも浦和駅からの乗車が困難。停車駅を増やすと埼京線にも影響を及ぼすため、停車させることは困難。
・「羽田空港アクセス線(仮称)」の計画で上野東京ラインと連結する「東山手ルート」は、鉄道施設変更認可を受け2031年度の開業を目指している。上野東京ライン沿線から羽田空港へのダイレクトアクセスが可能
・「品川開発プロジェクト」により、文化施設・業務施設・商業施設・ホテル・住宅等を含む国際交流拠点として、「TAKANAWA GATEWAY CITY」の整備が進行しており、2025年のまちびらきに向け準備が進む。
・東京駅付近から臨海部(晴海、有明エリア)を繋ぐ、「都心部・臨海地域地下鉄構想」の検討進む。今後、国際競争力の強化等に向けて、都心部・臨海地域の更なる開発が見込まれている。
→以下の観点で相対的に優れている上野東京ラインを停車対象として今後の検討を進める
①鉄道輸送力が高いこと、都心部・臨海地域の更なる開発が見込まれていることから、通勤・通学時に加えて、レジャー等の際においても、利用者の更なる利便性の向上(住み続けたいまち)が期待されること
②都心部・臨海地域の更なる開発が見込まれることから、こうした地域への通勤者等のまちなか居住の推進が期待されること
③鉄道輸送力が高いことや都心部・臨海地域の更なる開発が見込まれていることから、より多くの方の来訪が円滑化され、併せて、集客拠点の整備を促進することで、市内外から駅周辺に訪れる関係人口の拡大が期待されること
④鉄道の円滑な運行のため他の駅に与える影響が相対的に小さいこと
事業費 389億〜431億円
工期
測量・設計 2〜4年
工期 着工から11〜12年目
※時間外労働の上限規制が適用されるなどの理由で、工期が変更される可能性がある
感想・まとめ
400億円突っ込む価値があると踏んでのことだろうね。
計画案に臨海地下鉄新線が繰り返し出てきたことには驚いた。
測量、設計が5年ぐらい先とすると、最速でも供用開始は20年先か。
そういうスパンの話だね。
参考リンク等