都心部・臨海地域地下鉄構想の実現を目指す「新線推進大会」が2022年は11月8日に開催される。開催は5回目となるが、月島第二公園での開催で昼と夜の二部制での実施は初の試み。申し込みをしなくても立見自由となっている(2022/09/17)。
推進大会開催概要
日時 2022年11月8日
昼の部 1400〜/夜の部 1730〜
会場 月島第二公園(客席は事前申し込み制、周囲での立ち見は自由)
参考 2021年の推進大会は3つの進展
吉田副区長
①東京都の複数の計画、代表的なものは「未来の東京戦略」「東京ベイeSGプロジェクト」、いずれも臨海部の開発を進めていくにあたり、地下鉄新線が必要と東京都が計画上明記
②東京都が築地跡地開発において、地下鉄新線の位置を具体的に想定しながら必要だと言っている。東京都の地下鉄新線計画の順位付計画では7番目だった。6路線があって、地下鉄新線計画があったが、東京都も全体ビジョンの中で3番目に。
③東京都と国土交通省の間で検討が始まった。2021年9月。
#1069 都心・臨海地下鉄新線推進大会は3つの進展 鉄道事業者の経営環境悪化が懸念材料に - どらったら!!
参考 この1年の動き
東京圏における今後の地下鉄ネットワークのあり方等について(国土交通省)を経て出された交通政策審議会371号答申を踏まえ「都心部・臨海地域地下鉄構想」の事業計画を検討する会議設置。これまでに3回の会議が開かれた。
都心部・臨海地域地下鉄新線 事業計画検討会
第1回 2021年9月3日
・ルート、駅位置の検討では地下埋設物、競合事業計画を考慮
・周辺駅との乗り換え利便性を考慮すべき
・水害に対する備えを踏まえて検討
第2回 2021年11月25日
・利用者の流動性に留意すべき
・インバウンド需要を確認すべき
第3回 2022年3月25日
・沿線開発計画と連携
・本路線整備による既存路線への影響を分析すべき
・利用者の流動性、まちの回遊性の面も踏まえるべき
www.toshiseibi.metro.tokyo.lg.jp
参考 交通政策審議会371号答申(2021年7月15日)より
今後の方向性 都心部・臨海地域地下鉄構想
第198号答申において、国際競争力強化の拠点である都心と臨海副都心との 4 アクセス利便性の向上等に資する路線であると位置づけられており、課題として事業性が挙げられ、事業主体を含めた事業計画について十分な検討が行わ れること、また、事業性の確保に向けて、常磐新線延伸(TX)との直通運転化等についても検討が行われることが期待されるとの考えが示された。
第198号答申以降に本路線の具体化に向けた調査は現時点において実施されていないが、臨海部においては、築地、晴海、豊洲、有明などで大規模で多様な開発計画が進展・計画されるとともに、さらに将来を見据えて、東京都は「「未来の 東京」戦略」を令和3年3月に策定(まち・ひと・しごと創生法(平成 26 年法 律第 136 号)第9条第1項に規定される「都道府県まち・ひと・しごと創生総合戦略」に位置づけ)し、臨海部の将来的な都市像を示した。
都心部・臨海地 域地下鉄構想は、世界から人、企業、投資を呼び込み、東京と日本の持続的成長を牽引する臨海部と区部中心部をつなぐ基幹的な交通基盤としての役割を担 うことが期待されており、今後、臨海部の都市づくりとともに、第198号答申において指摘されている常磐新線延伸(TX)との接続も含め、事業化に向けて関係者による検討の深度化を図るべきである
感想・まとめ
会議こそ開かれているが、この1年の大きな変化はないようだ。
間接的には都心・臨海地下鉄新線に優先する東京メトロ有楽町線分岐線の事業化がはっきりしたことか。
371号答申で繰り返し強調されたように、一体整備が実現への唯一の選択肢となっているつくばエクスプレスの輸送人員が、コロナ禍からやや回復傾向にあることぐらい。
第5回大会でも本筋では大きな話は出てこないと思うが、小さな話題で何が出てくるかに注目したい。中身が明らかになっていない事業計画検討会の話かな。