どらったら!!

東京都中央区、江東区の臨海部を中心としたメモ。独自の情報を除いては、報道ベースではなく、発表主体の情報をベースに書くことを基本にしています。

#1069 都心・臨海地下鉄新線推進大会は3つの進展 鉄道事業者の経営環境悪化が懸念材料に

都心部・臨海地域地下鉄構想を推進するための地元の集まり「都心・臨海地下鉄新線推進大会」が2021年11月24日、銀座ブロッサムホールで開催された。今回は4回目。前回推進大会は「成果はなく進展があった」。今回は一定の進捗はあったようだ(2021/11/24)。

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地下鉄推進新線大会より=銀座ブロッサム

推進大会の様子

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実現するぞー!=銀座ブロッサム

 前回、第3回大会は第一生命ホール(767席)で開催された推進大会。風の噂では新型コロナの厳戒下、マスクをとって大会を締め括るシュプレヒコールをしちゃった場面があって、そのせいで使えなくなったという噂も聞こえてくる。そんな中、今回はハコとしてはやや大きめな銀座ブロッサム(約900席)に会場を変えて行われた。1席ごとに間隔をあけた着席で入りは4割弱。主催者側も約400と発表していた。

 出席者は衆参国会議員、都議会議員、千葉県流山市長のほか、銀座、勝どき、豊海町、晴海地区の町会代表、地主の団体である晴海をよくする会、中央区長や正副議長、中央区議団など。

冒頭、協議会幹事長が「暴走」発言

協議会幹事長という立場の方が、臨海地下鉄新線実現に向けて一致団結を呼びかけておきながら、やや暴走気味の発言をした。吉田副区長との間で冒頭挨拶に関して事前に「きょうのところは地下鉄構想の早期決定を主眼としたあいさつとする」という取り決めをしておきながら、その趣旨とはかけ離れた「私的な宣言」をしていた。

「環状2号線の南西側、公共交通機関が都営バスだけというお粗末な交通過疎地域について。勝どき5、6丁目、豊海町、晴海の選手村。この地域になんとしても新線を通したい」

 あーあ、言っちゃった。思いはわからないではないけど。そうではないたたき台が公式に示され、新線事業化の機運を一致団結して高めようという時に協議会幹事長の立場でこの発言はどうなの?地域代表の発言なら分かるのだけどね。協議会幹事長なのだから全体を見た発言が求められる立場。不適切な発言と言わざるを得ない。

吉田副区長 「この1年で3つの進捗があった」

今回、5期目が決まったばかりの吉田副区長が進捗状況についてこの1年で3つの進捗があったと説明。

①東京都の複数の計画、代表的なものは「未来の東京戦略」、「東京ベイeSGプロジェクト」、いずれも臨海部の開発を進めていくにあたり、地下鉄新線が必要と東京都が計画上明記した。

②東京都が築地の跡地開発において、地下鉄新線の位置を具体的に想定しながら必要だと言っている。東京都の地下鉄新線計画の順位付計画では7番目だった。6路線があって、地下鉄新線計画があったが、東京都も全体ビジョンの中で3番目にランクアップした。

③東京都と国土交通省の間で検討が始まった。2021年9月。

ここでいう3番手というのは、

①東京8号線延伸

都心部・品川地下鉄構想

→いずれも「早期の事業化を図るべき」

都心部・臨海地域地下鉄構想

→事業主体を含めた事業計画について十分な検討が行われること、事業性の確保に向けて、常磐新線延伸との直通運転化などについて、検討が行われることが期待される

 残念ながら、2020。21とコロナ禍のなかで大量輸送機関の人たちが経営上非常に苦しい立場にある。新線をやろうという事業者の意欲は低い。

丸川珠代参院議員

交通政策審議会で6路線の次という位置付けだった2016年から、ことし特別に取り上げられた3路線の一つとなった。

加藤雅之衆院議員

・ちょうどきょう(2021/11/24)、築地まちづくり方針を具体化するための実施方針の方向性が発表された。地下鉄、バス、舟運などによる広域交通結節点を形成する方針が示された。

・東京ベイeSGまちづくりの戦略ドラフトの中で、都心臨海地下鉄を以下のように表現。

区部中心部と開発が進む臨海地域とをつなぐ、基幹的な交通基盤。いわば背骨としての役割と位置づけ。

参考 最新の臨海地下鉄構想試算

dorattara.hatenablog.com

参考 中央区が2021年度中に需要予測を実施

想定:JR東日本が羽田アクセス新線と接続した場合

目的:収支採算性のデータを取る

リンク;建通新聞電子版(2021/12/01)

 

感想・まとめ

協議会幹事長の冒頭発言はいただけなかった。町会長なら許されるかもしれないけど。

・・・

吉田副区長の言った点で、確かにこの1年で進捗があったといえるだろう。ただ7番手から3番手になったとは思わない。実際には6路線のうち、多摩都市モノレールが基本設計の段階に進んでいるようだし。

dorattara.hatenablog.com

 

「3番手」という表現は単純に国土交通省の小委員会のテーマになった3路線の1つになったということにすぎない。

この小委員会、もともとは東京8号線に絡んでメトロ株売却方法の検討や議論をするという位置づけ。新型コロナの経営環境悪化に応じた再計算なども行われた形跡はないようだ、

www.mlit.go.jp

 臨海地下鉄構想は引き続き「構想」にとどまっていて、ほかの路線より遅れている状況に変化はない。構想を脱して初めて「3番手」と言えるだろう。

 新型コロナによる影響もあって、臨海地下鉄構想の実現可能性には懸念が生じた状況となっているようだ。鉄道事業者の経営環境の激変に言及する場面があった。先を見通すにはもう少し時間がかかるだろう。

・・・

もう一つの重要な要素、築地まちづくり方針を具体化するための実施方針については改めてエントリを立てることにする。

参考

www.city.chuo.lg.jp