2023年3月期第の東京メトロの輸送人員と旅客運輸収入が公表された。2022年3月期との比較では輸送人員が14・1%の増加、旅客運賃収入は14・8%の増加となり、今回も回復傾向が続いた。一方で有利子負債が初めて1兆円を上回り、1兆1400億円となったことにも注目(2023/05/12)。
鉄道運輸成績:2023年3月期(自22年4月1日〜至23年3月31日)
新型コロナの影響からの回復傾向が続く。引き続き定期収入は回復が鈍く、新たな生活様式の定着が伺える。
23年3月期旅客運輸収入と輸送人員の推移
輸送人員は前年同期比+14・1%
旅客運輸収入は前年同期比+14・8%
参考:そのほか 2023年3月期第3四半期
長期借入金 3297億円(22年3月期末は3258億円)
社債 5770億円(22年3月期末は5770億円)
純資産 6333億円(22年3月期末は6183億円)
有利子負債残高
・1兆1400億円(22年3月期末は9713億円)
※新線建設推進借入金の影響が大きい
そのほか:決算
・2019年以来の黒字決算達成 277億円の営業利益
感想・まとめ
新型コロナの影響からの本格的な脱出の段階に入ってきた感じがある。
有利子負債1兆円超えは新線建設に伴う借入金増加によるもので、それ以外の部分では若干減少している。