2024年2月22日、3カ月ごとに発表される主要都市の高度利用地地価動向報告=地価LOOKレポートが発表された。このレポートは不動産鑑定士が全国80地区についての不動産市場の動向に関する情報を集めて地価動向を調べ、国土交通省でまとめたもの。
対象期間 2023年10月1日〜2024年1月1日
全体概要
2022年第1四半期から全国で20地区削られて80地区となり、豊洲、有明が対象外となった。東京圏は35地点。
全体概要 80地点(前回80地点で比較)
上昇 79地点(前回78地点)横ばい 1地点(前回 2地点)下落 0地点(前回 0地点)東京圏概要(35地点)上昇 34地点(前回33地点)横ばい 1地点(前回 2地点)下落 0地点(前回 0地点)変動率区分上方変動 5地点下方変動 0地点全国住宅(23地点)上昇 23地点(前回23地点)横ばい 0地点(前回 0地点)下落 0地点(前回 0地点)
東京臨海部概要
▼佃・月島 0〜3%上昇(前期:0〜3%上昇)
(現況)基調判断は不変
当地区は銀座等の都心への優れた接近性を備えるとともに、東京タワーや東京スカイツリー等のランドマーク施設や河川等に囲まれた変化に富んだ眺望が得られることから、分譲・賃貸ともに高層マンションの需要が強く、人口・世帯数は微増傾向で推移している。令和4年12月には環状第2号線(築地・新橋間)本線が開通し、今後もBRTの本格運行や都心部・臨海地域地下鉄事業の事業化等による利便性の向上のほか、複数の市街地再開発事業による土地の高度利用、防災上の課題の解決等の都市機能の更新の進捗により、地域のさらなる発展が期待される。
当地区のマンション需要は引き続き堅調であり、新築マンションの販売状況は引き続き好調で、また中古マンション市況についても販売在庫数は低位で推移している。そのため、新築及び中古マンションともに取引価格は緩やかな上昇傾向にあり、マンション賃料も上昇傾向が続いている。このような状況から、金利動向や建築費上昇等の懸念材料が見られるなかでも、マンション開発素地の供給が限られる中、デベロッパー等によるマンション開発素地に対する需要が強く、取引利回りは横ばいが続き、取引価格は緩やかな上昇傾向にあることから、当期の地価動向もやや上昇で推移した。
(前期現況)
当地区は銀座等の都心への優れた接近性を備えるとともに、東京タワーや東京スカイツリー等のランドマーク施設や河川等に囲まれた変化に富んだ眺望が得られることから、分譲・賃貸ともに高層マンションの需要が強く、人口・世帯数は微増傾向で推移している。令和4年12月には環状第2号線(築地・新橋間)本線が開通し、今後もBRTの本格運行や都心部・臨海地域地下鉄事業の事業化等による利便性の向上のほか、複数の市街地再開発事業による土地の高度利用、防災上の課題の解決等の都市機能の更新の進捗により、地域のさらなる発展が期待される。
新築マンションの販売状況は引き続き好調で、また中古マンション市況についても販売在庫数は低位で推移しており、新築及び中古マンションともに取引価格は緩やかな上昇傾向にあり、マンション賃料も上昇傾向となって、当地区のマンション需要は当期も堅調である。
このような状況から、金利や資材価格上昇等の懸念材料が見られるなかでもデベロッパー等によるマンション開発素地に対する需要が強く、取引利回りは横ばいが続き、取引価格は緩やかな上昇傾向にあることから、当期の地価動向もやや上昇で推移した。
(今後)一字一句変化なし
当地区のマンション需要は根強く、マンション分譲価格については緩やかな上昇傾向が当面続くと見込まれるため、将来の地価動向はやや上昇で推移すると予想される。
(前期の今後)
当地区のマンション需要は根強く、マンション分譲価格については緩やかな上昇傾向が当面続くと見込まれるため、将来の地価動向はやや上昇で推移すると予想される。
参考:都区部で上方修正となったところ 3地点
1️⃣新宿区歌舞伎町 3〜6%上昇(前期 0〜3%上昇)
2️⃣豊島区池袋東口 3〜6%上昇(前期 0〜3%上昇)
3️⃣中野区中野駅周辺 3〜6%上昇(前期 0〜3%上昇)
参考:都区部で下方修正となったところ 0地点
感想・まとめ
一次購入層に手が届かない価格帯に移行してかなりの時間が経過した。
ただ、バブル期のような景気の過熱感は感じない。
当面は現状の傾向が継続するのではないか。