羽田空港への新飛行経路が不動産価格に与える影響について、国土交通省が分析した結果、「影響は確認できなかった」とするレポートを発表した。レポートを読むと、「新飛行経路から5キロ以内の範囲内の公示地等は、5〜10キロの範囲の公示地等と比較すると、地価にプラスの傾向が確認された」という記述もあった(2025/05/14)。
調査概要
2020年3月に運用開始した新飛行経路の周辺区域について、運用開始前後の地下動向を把握の上、運用に伴う不動産価格への影響の有無を分析した。
調査結果
新飛行経路運用に伴う不動産価格への影響は確認できず
・地価公示、地価調査基準地の地価変動率について、新飛行経路運用前(2016〜2020年)と運用後(2020〜2024年)を比較。
>飛行高度、飛行経路からの距離に関わらず、地価変動率は概ね同様の傾向。特段大きな傾向の変化は確認できず
>重回帰分析の結果、「飛行経路下であること」「飛行硬度が低いこと」「飛行経路までの距離が近いこと」が地価にマイナスの影響を与えることは確認できず
感想・まとめ
これだけ不動産価格が上昇しまくっている中で、影響もなにもないだろうと思っていたが、そんな結果になったようだ。逆に「飛行経路に近い方がプラス」の傾向とか書いてあるし。
興味深い調査。