1台で2台分の輸送容量を持たせた「ダブル連結トラック」の共同運行が2019年4月から新東名高速でスタートしたが、ヤマト運輸が2020年10月9日から東北自動車道の宮城まで運行範囲を拡大した。ヤマト運輸では、東北地方から九州地方までがダブル連結トラックの走行範囲になった(2020/10/19)。
(国土交通省)
運用拡大の概要
・ダブル連結トラック「SF25」を2台導入
・現在の運行区間を東北まで伸長する。
(ヤマト運輸)
運行区間伸長 2020年10月9日
運用拡大の流れ
2019年3月 関東:厚木ゲートウェイ〜関西:関西ゲートウェイで開始
2020年3月 関西:関西ゲートウェイ〜九州:福岡ベースで開始
2020年10月 関東:厚木ゲートウェイ〜東北:宮城ベースで開始
参考:運行の背景
トラック輸送で深刻なドライバー不足が進行(50歳以上が37%)
→将来の隊列走行と自動運転を見据え、特赦許可基準を緩和。1台で2台分の輸送が可能なダブル連結トラックの導入で省人化を促進する。
参考:走行エリアの拡大告知(2019年8月)
(国土交通省)
開始日 2019年8月8日
従来 新東名高速 海老名JCT〜豊田東JCT
今後 上記に加え
山陽自動車道
ダブル連結トラック(特車許可基準緩和で可能に)
(国土交通省)
「ダブル連結トラックに関する特車許可基準」は、現在21mが上限となっている車両の長さについて、次のように緩和された(2019年1月)。
・一定の条件を満たす場合25m(一定の条件:新東名高速道路の海老名〜豊田東を主な経路とする車両で、ETC2・0を装着)
現状ではダブル連結トラックが走れるのは新東名高速がメイン。どこでも走れるわけではない。
車両諸元の比較
(国土交通省)
全長約25mの車両は最大積載量、必要ドライバー数などが大型トラックの2倍かそれ以上となっている。
感想・まとめ
ダブル連結トラックの運行範囲拡大が告知されてから、実際の拡大運用開始まで少し時間がかかった印象がある。多少時間がかかるのは仕方がないところか。
(参考)