2024年4月にスタートした日本版ライドシェア。タクシー会社の管理下で自家用車や一般ドライバーが有償で輸送サービスを提供しているが、7月1日から雨天時の利用可能車両が大幅に増える改正が実施された。日本版ライドシェア導入後、配車依頼に対する承認件数の比率(マッチング率)は改善しているようだ。今後、タクシー事業者以外の参入も検討されるとのこと(2024/07/18)。
- 日本版ライドシェアのバージョンアップ概要
- 雨天時のバージョンアップ、7月1日実施
- マッチング率の推移
- 参考 日本版ライドシェアと公共ライドシェア
- 参考 乗合バス、鉄軌道の路線廃止の状況
- 参考 乗合バス、タクシードライバー数の状況
- 感想・まとめ
- 参考リンク等
日本版ライドシェアのバージョンアップ概要
雨天時の増車については7月1日に実施済み。
・12月にはタクシー以外の事業者参入促進が検討される。
雨天時のバージョンアップ、7月1日実施
使用可能時間
①24時間先までの降水量の予報が1時間5ミリ以上となった時間帯
②その前後1時間
1回の使用時間が3時間以下になる場合は、当該時間帯の前後いずれかに1時間まで追加して使用可能
使用可能車両数
①これまで使用不可だった時間帯
各営業区域において使用できる日本版ライドシェア車両の最大まで
②これまでも使用可能だった時間帯
各営業区域において使用できる日本版ライドシェア車両の最大の2倍まで
対象の営業区域
大都市部(12地域)
ほかは今後検討
マッチング率の推移
マッチング率:利用者からの配車依頼件数と配車依頼に対するタクシー運転者の承認件数
・土曜深夜のマッチング率向上
・平日朝のマッチング率向上
・土曜夕方のマッチング率低下
参考 日本版ライドシェアと公共ライドシェア
◯地方中心都市〜大都市 日本版ライドシェア
◯交通空白地〜地方中心都市 公共ライドシェア
参考 乗合バス、鉄軌道の路線廃止の状況
乗合バス
2008年度以降、2023年度までに22193キロの路線廃止
鉄軌道
2008年度以降、2023年度までに18路線、625・1キロの路線廃止
参考 乗合バス、タクシードライバー数の状況
乗合バス
2019年度から2021年度に11%減少
感想・まとめ
日本版ライドシェア導入後、全国的にはマッチング率は上昇していっているようだ。
今後のサービス内容の追加とともに、東京都心部には関係ないともいえない、ドライバーの減少問題がどうなっていくのか、引き続き注目している。