ITMediaビジネスオンラインに東京BRTに関する記事が掲載された。いくつか目を引いた表記があった。PTPSは一部区間で導入済みであること、整備予定上屋で入札不調が発生していることなど(2024/02/19)
記事の要点
・PTPS(公共車両優先システム) 月島警察署交差点に導入済 効果に懐疑的な声
・FCバス 2024年中に5台増車
・連節バス 日野自動車のエルガデュオ2台発注済も納車の目処立たず
(日野自動車によるエンジン不正影響)
・上屋 整備予定の中には入札不調などで未着手の案件がある
勝どきBRT停留所の現状
勝どきBRT停留所は平日朝8時台は乗客で溢れている(さばききれている)
数十人の乗車待ち列が発生している
新月島川を超えて勝どきBRT停留所を利用する人の姿も
上屋整備
2018年公表の事業計画所に示された「上屋(屋根)設置」「情報表示装置・デジタルサイネージ」などはほとんど実現していない
東京都都市整備局:
上屋整備予定 勝どきBRT(上下線)
上屋整備済み 晴海フラッグ内9箇所
今後の整備予定の中には入札不調などで着手できていない案件あり。
デジタルサイネージ
記事では触れていない。
※4バースもある晴海五丁目ターミナルには必要でしょう
バス専用レーンなど
検討中(東京都、東京BRT)。
※基本的に不要だと思っている。
PTPS 月島警察署交差点には導入
・一部区間で導入している
・「渋滞が激しい月島警察署前交差点では青信号時間が少し伸びても混雑で詰まっているので効果はない」
→どらったら!#70によると、高度化PTPSが設置された交差点で公表されていた場所は3か所だったが、月島警察署交差点は新設されたということになる。
速達性:表定速度20キロの実現
・選手村ルートではクリアしている
単車FCバスと連節バスの増車
選手村ルート解説に合わせて運転手15人を増員
単車FCバスは5台購入予定(2024年)
連節バス2台を発注済みも目処立たず
営業所が江戸川区臨海町に移転へ
「車庫が遠いと回送距離が長くなり、柔軟な運行に支障をきたす」(東京BRT)
車庫の整備は東京都の役割で、晴海地区の用地確保に130億円(2020年度)の予算がついたがコロナ禍で執行されず。
東京BRTの赤字
2022年3月期 1億265万円の損失
感想・まとめ
東京都から2024年2月1日の選手村ルート運行開始について、「本格運行だと思っている」という発言があったようだ。本格運行では東京都の手を離れるってことだから、東京都としてはBRT事業から早く手を切りたいってことなんだろうね。
東京都がやり残している大きな課題は3つ。
1️⃣新橋停留所の下り2バース
完成しないと、輸送密度がこれ以上あがらない。最優先だと思う
2️⃣銀座・東京駅ルート延伸の時期確定
東京八重洲バスターミナルの確保支援をしないと始まらない。八重洲バスターミナルの事業者に京王バスを選んだ不思議。京王バスによる運営は地域公共交通計画の障害となっている。
3️⃣晴海二丁目「交通結節機能用地」の使途明示
いつまで放置するのだろう。