東京BRTのプレ運行2次に必要な晴海〜豊洲ルートを中心に、停留所等施設整備のやや詳しい工事スケジュールが2022年8月29日に告知された。停留所の細かい位置が判明したので、大きく場所が変わる晴海二丁目停留所について調べてみた。下り方面(虎ノ門・新橋→トリトン)のビジネス需要取り込み効果を期待するものとも考えられそう。反面、晴海二丁目からのアクセスは上り、下りとも悪化する(2022/08/30)。
- プレ運行2次の開始に向けた施設整備
- 4ヶ所の停留所の場所(プレ運行2次時点)
- 晴海BRTターミナルから晴海二丁目への停留所移設の影響
- 晴海中央 晴海三丁目→豊洲方面が改善
- 豊洲 新橋・虎ノ門のダイレクトアクセス可能に
- 感想・まとめ
- 参考
プレ運行2次の開始に向けた施設整備
整備対象 4カ所
9月着工 豊洲、晴海中央
10月着工 晴海二丁目、東京テレポート
11月以降着工 舗装工事、整地工事等
工程(2022年)
参考 工事の内容
4ヶ所の停留所の場所(プレ運行2次時点)
晴海BRTターミナルから晴海二丁目への停留所移設の影響
色別の意味は
緑の範囲は新たに徒歩3分圏となる場所(改善)
青の範囲は徒歩3分圏から外れる場所(改悪)
晴海二丁目/晴海BRTターミナル(上り方面)
青い範囲にかかるのが晴海二丁目のクロノレジデンス、パークタワー晴海で利便性はやや悪化する可能性がある(実際には晴海フロントの脇を通ることができるので、クロノレジデンスは若干の改善かもしれない)。
晴海一丁目側はトリトンスクエアの住居部分に緑の範囲が大きくかかってくるので利便性は向上する。横断歩道があるのが難点。
晴海二丁目/晴海BRTターミナル(下り方面)
より大きな影響がでるのが下り方面の移設。
晴海二丁目で徒歩3分圏に入るのはクロノレジデンスのみ。横断歩道を渡る必要も出てくるため下り方面はやや使いにくくなるだろう。
一方、晴海トリトンスクエアの大部分が徒歩3分圏に入ることになり、新橋→トリトンのビジネス需要はプラス要素として見込めるだろう。
晴海中央 晴海三丁目→豊洲方面が改善
晴海三丁目の弱点だった豊洲方面のアクセスが改善するというのが大きなポイント。ドゥ・トゥールを含むトリプルタワーが下り3分圏に入る。一方で上り新橋・虎ノ門方面の使い勝手は「晴海月島連絡道路」を横断する必要があり、あまり良くないだろう。
豊洲方面に使いやすく、新橋方面に使いにくい、という位置付けになりそうだ。
豊洲 新橋・虎ノ門のダイレクトアクセス可能に
徒歩3分圏に住居はほぼないことから、オフィスワーカー向けということが想像できるが、周辺居住者にとっても新橋・虎ノ門へのダイレクトアクセスが提供されることになる。
将来的に新豊洲駅停留所設置が実現すれば、有明アリーナアクセスの改善にもつながりそう。
感想・まとめ
10月末に工事を終了する予定であることは既に告知されており、大枠として新しい要素はほぼない。プレ運行2次の最大の関心事は運行ダイヤ。計画で示した頻度が確保されるのかどうか。難しいと思うけど。あとBRTの運転手さんにはとても優しい変更。今、ターミナルへの出入りは大変そうだもの。