江東区が2024年2月5日付で「江東区新交通システム導入検討業務委託」を発表した。江東区内の地域公共交通を補完することが目的で、区内3箇所に対象を絞り込むことが示されている(2024/02/05)。
委託業務概要
バス停までの移動が困難な高齢者や子育て世帯などの移動支援が必要な区民に対し、従来の地域公共交通(鉄道・バス)を補完する新交通システムの導入を検討。導入地域の選定のための地域評価、効果分析、新交通システム提案を行う
期間 2025年3月31日まで
対象区域 江東区内全域
新交通システム例
1 コミュニティバス
2 デマンドバス
3 定時定路線型乗り合いワゴン
4 デマンド型乗り合いワゴン
5 地域の運営によるグリーンスローモビリティ
等
今回の検討内容
・2023年度実施の区内全域対象アンケート結果を分析、地域別、年齢別の現状の公共交通に対する不満度、新交通システムの利用意向をまとめる
・江東区の現状と地域公共交通の現状について課題整理を行う
地域評価
・江東区内を10~15の区域に区分、導入効果の地域評価を実施する
評価視点
1 交通利便性 駅・バス停からの距離、路線バスの本数等
2 利用者の居住状況 高齢者・子育て世帯の居住状況
3 施設等の立地状況 公共施設、医療施設等の立地状況
4 移動実態と利用意向 住民の移動量、新交通システムの利用意向
江東区の地域特性に適した新交通システムの検討:3地域で提案
・地域評価を踏まえ、導入効果の高い3地域について、新交通システムを提案
スケジュール
2024年
8月 最初の報告
10月 中間報告
12月 中間報告の修正を踏まえた報告
参考 公共交通不便地域の資料(江東区)
感想・まとめ
一部既報か。城東地域への導入は否定的見解が示されていたので、基本的には深川地域が対象となるのだろう。
②庁内委の結果を受けて「定時定路線ではない交通手段」の調査研究実施
高齢者や子育て中の保護者など、移動支援が必要な区民について、定時定路線のコミュニティバスではない、利用ニーズに合わせたデマンド交通等について調査研究を実施
#1572 江東区城東地区への新たな交通手段導入はなし 「交通不便地域とはいえない」 - どらったら!!
新交通と言っても基本はバス、ワゴン車を想定した内容。東京メトロ有楽町線分岐線の延伸により、バス交通が大きく削減されることが避けられないと思われるので、事前に対策の検討に入ったというところだろうか。