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東京都中央区、江東区の臨海部を中心としたメモ。独自の情報を除いては、報道ベースではなく、発表主体の情報をベースに書くことを基本にしています。最近はゲリラ的な花火大会情報も提供。

#2183 公共交通アクセス性低いのは豊洲四丁目のみに 地域公共交通計画の調査、分析、評価

東京都が2024年12月に臨海部の地域公共交通計画についての分析結果を更新した。東京BRTの現状など地域公共交通計画の分析をまとめたもの。東京BRTに関するものが多い。現状、公共交通アクセスが低いのは豊洲四丁目のみになったそうだ(2025/01/22)。

都市整備局

東京都臨海部地域公共交通計画

目的 臨海部(青点線)の都市造りと整合した公共交通網構築のため策定する

計画期間 2016年度〜2025年度(10年間)

策定主体 東京都、中央区江東区、港区

計画区域:中央区、港区、江東区の一部

計画区域(中央、江東、港区の一部)=東京都都市整備局

東京BRTの概況

東京都都市整備局

運行開始 2023年5月1日

 2024年2月1日に選手村ルートが運行開始。当初計画の路線が揃った

主な区間の所要時間

 勝どきBRT→新橋  約4分

 HARUMI FLAG→新橋   約11分

 国際展示場→新橋   約15分

運行回数・輸送力

都市整備局

5つの計画目標と7つの数値目標について

東京都都市整備局

目標達成状況まとめ(2024年10月時点)

東京都都市整備局

計画目標① BRT等と連携した新たな公共交通ネットワークの構築ほか

東京都都市整備局

数値目標

1 計画区域の居住地から目的地までの加重平均時間の短縮

 新橋駅までの時間 目標4・6分短縮→現状2・4分短縮

 晴海5までの時間 目標9・2分短縮→現状9・1分短縮

 新たな輸送需要に対応した路線バス拡充 1路線以上

2 東京BRT含め4路線:東京BRT,JRバス関東(達成)

分析

 新橋駅までの時間はBRT選手村ルート運行開始により晴海五丁目地区を中心に5〜10分の短縮効果

 BRT沿線以外の人口増加により、BRT運行による時間短縮効果が小さくなった

計画目標② 地域間ネットワーク改善

東京都都市整備局

数値目標

 アクセス世が低い地域の居住割合の減少 20%以上

 →41・2%減少(達成)

分析

 BRT運行などにより、2015年と比較して交通不便地域の人口は0・88ポイント減少、目標に到達。

 公共交通機関へのアクセス性が低い居住地域は豊洲四丁目の一部のみとなっている

計画目標③ 多様な端末交通の充実

東京都都市整備局

数値目標1

 駅端末公共交通機関分担率の向上 増加

 →大都市交通センサスの証左項目から外れ、評価困難

数値目標2

 自転車シェアリングポート数の増加 20以上

 →66箇所増(達成)

分析

 中央区では選手村跡地を中心にシェアサイクルのポート整備進む

 今後も穏やかに増加へ

計画目標④ 乗り継ぎ抵抗の減少

数値目標

 乗り継ぎにおいて物理的繋がりが取れた施設、ユニバーサルデザインバリアフリー、情報提供等の充実した交通結節点の新設 目標1箇所→現状3箇所

虎ノ門ヒルズ、ミチノテラス豊洲、晴海五丁目ターミナル(達成)

※1年前の評価では虎ノ門ヒルズはカウントされていないかった。

分析

 虎ノ門ヒルズ(2020年6月):BRTや高速バスが発着するバスターミナルが地下鉄2駅と結節

 ミチノテラス(2022年2月):ゆりかもめ豊洲市場駅と直結する交通結節点

 晴海五丁目T(2024年2月):バスターミナル、駐輪場、シェアサイクルポート、船着場の一体整備

計画目標⑤  新たなまちづくりと連携した公共交通網の形成

東京都都市整備局

数値目標

 新たなまちづくりにおける新しいモビリティサービス導入

 まちづくりと連携した試行導入 1件以上

→3件導入(BRT、シェアサイクル、舟運)=達成

※2024年1月はバス+シェアサイクルで2件導入とカウントしていた

分析

 ミチノテラス開業でゆりかもめ以外にBRT、空港連絡バス、シェアサイクルが選択可能に

 晴海五丁目ターミナルでは、バスターミナル、シェアサイクルポート、隣接の船着場も整備。

感想・まとめ

進捗報告ということだね。

東京BRTに関してこんな言及があった。

事業計画上の検討路線について、実施に向けた検討を実施することとし、今後の協議会の中で検討状況を提示していく

いよいよ、具体的な東京駅乗り入れが俎上に上がるのかな。

参考リンク等

東京都臨海部地域公共交通計画の調査、分析、評価について