2023年11月17日、3カ月ごとに発表される主要都市の高度利用地地価動向報告=地価LOOKレポートが発表された。このレポートは不動産鑑定士が全国80地区についての不動産市場の動向に関する情報を集めて地価動向を調べ、国土交通省でまとめたもの。
対象期間 2023年7月1日〜2023年10月1日
全体概要
2022年第1四半期から全国で20地区削られて80地区となり、豊洲、有明が対象外となった。東京圏は35地点。
全体概要 80地点(前回80地点で比較)
上昇 78地点(前回74地点)横ばい 2地点(前回 6地点)下落 0地点(前回 0地点)東京圏概要(35地点)上昇 33地点(前回29地点)横ばい 2地点(前回 6地点)下落 0地点(前回 0地点)変動率区分上方変動 5地点↑0〜3%→↑3〜6% 1地点横ばい →↑0〜3% 4地点下方変動 1地点↑6%〜→↑3〜6% 1地点全国住宅(23地点)上昇 地点(前回23地点)横ばい 地点(前回 0地点)下落 地点(前回 0地点)
東京臨海部概要
▼佃・月島 %(前期:0〜3%上昇)
(現況)表現の柱に変化なし
当地区は銀座等の都心への優れた接近性を備えるとともに、東京タワーや東京スカイツリー等のランドマーク施設や河川等に囲まれた変化に富んだ眺望が得られることから、分譲・賃貸ともに高層マンションの需要が強く、人口・世帯数は微増傾向で推移している。令和4年12月には環状第2号線(築地・新橋間)本線が開通し、今後もBRTの本格運行や都心部・臨海地域地下鉄事業の事業化等による利便性の向上のほか、複数の市街地再開発事業による土地の高度利用、防災上の課題の解決等の都市機能の更新の進捗により、地域のさらなる発展が期待される。
新築マンションの販売状況は引き続き好調で、また中古マンション市況についても販売在庫数は低位で推移しており、新築及び中古マンションともに取引価格は緩やかな上昇傾向にあり、マンション賃料も上昇傾向となって、当地区のマンション需要は当期も堅調である。
このような状況から、金利や資材価格上昇等の懸念材料が見られるなかでもデベロッパー等によるマンション開発素地に対する需要が強く、取引利回りは横ばいが続き、取引価格は緩やかな上昇傾向にあることから、当期の地価動向もやや上昇で推移した。
(前期現況)
当地区は銀座等の都心への優れた接近性を備えるとともに、東京タワーや東京スカイツリー等のランドマーク施設や河川等に囲まれた変化に富んだ眺望が得られることから、分譲・賃貸ともに高層マンションの需要が強く、人口・世帯数は微増傾向で推移している。令和4年12月には環状第2号線(築地・新橋間)本線が開通し、今後もBRTの本格運行や都心部・臨海地域地下鉄事業の事業化等による利便性の向上のほか、子育て関連施設等の生活利便施設の拡充、複数の市街地再開発事業が進捗する等によって、さらなる発展が期待される。
新築マンションに対する販売状況は引き続き好調で、また中古マンション市況についても販売在庫数は低位で推移しており、新築及び中古マンションともにマンション分譲等の価格は緩やかな上昇が続いている等、当地区のマンションの需要は当期も堅調である。
このような状況から、資材価格上昇等の懸念材料が見られるなかでもデベロッパー等によるマンション開発素地に対する需要が強く、取引利回りは横ばいが続き、取引価格は緩やかな上昇傾向にあることから、当期の地価動向もやや上昇で推移した。
(今後)1文字の変化もなし
当地区のマンション需要は根強く、マンション分譲価格については緩やかな上昇傾向が当面続くと見込まれるため、将来の地価動向はやや上昇で推移すると予想される。
(前期の今後)
当地区のマンション需要は根強く、マンション分譲価格については緩やかな上昇傾向が当面続くと見込まれるため、将来の地価動向はやや上昇で推移すると予想される。
参考:都区部で上方修正となったところ 5地点
丸の内 横ばい→0〜3%の上昇
コロナ禍収束で企業の移転需要、増床需要は回復傾向
有楽町・日比谷 横ばい→0〜3%の上昇
コロナ禍収束でインバウンド需要回復。繁華性も回復
銀座中央 0〜3%の上昇→3〜6%の上昇
インバウンド回復、町並みの更新が進み好影響に期待。供給少ない中不動産取得需要は強い状態続く
六本木 横ばい→0〜3%の上昇
コロナ禍収束で賃貸オフィス需要回復傾向の強まりが期待される
品川駅東口周辺 横ばい→0〜3%の上昇
オフィス床の大量供給による需給バランスに懸念。地区利便性、複数の大規模開発への期待感で投資需要は安定した状態続きそう
参考:都区部で下方修正となったところ 0地点
感想・まとめ
中央区住宅地については大きな変化どころか、小さな変化もない。
周辺〜都心部では再び地価の上昇傾向の強まりが確認されている。
どこまで行くのだろうね。
変動を監視するという意味では、今回も安泰。