東京地検特捜部から公選法違反容疑で家宅捜索を受けた江東区の木村区長が2023年10月26日の記者会見で辞意を表明。会見後に辞表を提出をするという。辞意表明の記者会見の内容をまとめた(2023/10/26)
記者会見概要
会見後に辞表を提出する。
(なぜ辞任、心境の変化があったか)
10月24日に家宅捜索。このあとも聴取を受けに行く。いつまでかかるかわからない。秋の区の様々な行事がある。来年度予算編成に重要な秋。区政が停滞してしまう。様々な報道の中で区民に心配をかける。様々なことを考え辞職することにした。
(選挙で税金がかかることへの受け止め)
ただただ申し訳ない思いでいっぱい。
(江東区初めての女性区長。任期途中の辞職について)
今、23区には6人が女性区長。まだまだ女性首長は2・5%。
女性が政治の意思決定の場にいることは非常に重要。
特に首長は国政と違い、区長であれば介護、子育て、保育、防災や、一番生活に身近な重要な役割。女性が首長であることを応援していきたいと考えている。(辞職を決めた時期)
24日に家宅捜索を受けたことでいろいろな混乱があった。
今週予定していた様々な行事がキャンセル。担当部課長に迷惑をかけている中、これがいつまでつづくか。私だけでなく、家族(妹や実家)にも捜査が及んだことなど。
25日朝に役所に電話して辞職の思いを副区長に伝えた。(手続き)
手続きは調整中。
(クリーンで開かれた区政を訴えてきた中辞めることについて)
タウンミーティング、区民の声を聞く機会を設けてきた。
今回のYOUTUBEのことで、何をもってクリーンとするか。
公選法に抵触するようなことで心配をかけたことに忸怩たる思いがある
大変残念だが、私の思いは今辞職して少しでも区政の停滞を招かないことが重要と考えている。
(1年も経たずにこういう形で辞められることは区民の間に政治不信を招かないか)
このまま続けて、皆さんの関心が本来重要である来年度予算より、区長の進退に関心が向いてしまうのも一つの政治不審かと思う。辞職を持ってせっかく投票してくださった方々ががっかりするかと思うと切ないし、大変、切ない。
・・・(省略)・・・
辞める人間が新区長に何かいうものではなく。
先のことは何も考えていない
(動画について、事前に専門家に確認してもらったりはしなかったか)
選挙期間中に?
選挙期間中はいろいろなことがある。その時に事前にということはなかった。その動画を上げられた時に警察や選挙管理委員会から何か指摘を受けたり注意を受けたことはなかった。
(次の区長選挙への出馬は)
出直し選挙に出ることはない。国政選挙に出る予定はない。
政治家というのは議員バッジをつけることが政治家ではないと思う。
7年の国政、半年の行政で学んだこと、実現したこと、培った人脈がある
自分にできることをやりたい。
(辞職届提出)
今日提出する。その間は職務代理として副区長が行う
(辞職の日付)
事務局:辞職願は本日提出した場合、きょうから20日後に辞職という形に正式になる。11月15日か16日。
・・・・・・
(区長は有料広告以外はクリーンという認識か)
私はその認識。
参考 区議会議長コメント(10月25日)
参考 今回持たれている容疑について
#公選法
— どらったら! (@Chuoinfom) October 26, 2023
選挙運動用有料インターネット広告の禁止等(総務省)
メモ。 pic.twitter.com/lo73zpu8nW
感想・まとめ
木村区政を評価する声があっても、公選法違反があったならNGでしょう。
※現段階であくまで「疑い」だけど。
中身が出てきてから「この程度で辞職?」という評価はあり得ても、
現時点ではそういう評価はできないな。
参考リンク等
特になし。