2024年に開校したばかりの晴海西小中学校の教室不足が早くも顕在化している。2027年度に教室1室が不足し、翌28年度には不足が6室に拡大する。これに対応するため、2年間だけ暫定校舎を運動場内に建設するそうだ。6・9億円の整備費が2025年6月補正予算案に盛り込まれた。2029年度には30教室の晴海西小学校第二校舎が完成することから、2年間の暫定施設となるという (2025/06/30)。
晴海西小中学校仮設増築棟整備の概要
背景
・2024年に小学校30教室、中学校15教室で開校
・児童数増加により、2025年度中に内部改修工事。多目的室等の転用を含め小中計60教室に
・2025年4月1日時点の居住人口を元にした児童生徒数推計で、2027年度に教室数不足が生じる。2028年度には2024年度に推計した不足見込みを上回る結果になった。
・2027年度、28年度に向けた対応として、運動場に仮設増築棟を整備。
・給食は他校で調理したもの(有馬小学校)を提供する
・使用できなくなる運動場の代替運動場を晴海西小学校第二校舎建設予定地内に整備
施設概要
延べ面積1400㎡程度
鉄骨造り2階建
普通教室12室
整備費用 2026年度〜2029年度 6億9080万円
※29年度までなので、解体・復旧費用も入っていそう。
スケジュール
2025年度 設計・オープンスペースの改修による普通教室化工事も実施
〜2026年4月 普通教室化工事完了・使用可能に
2026年7月〜 仮設増築棟工事開始
2027年度、2028年度 仮設増築棟を使用
2029年度 解体・復旧
参考 晴海西小学校、中学校の児童生徒数推計
不足する教室数(見込み)
2027年度 1
2028年度 6
感想・まとめ
晴海西小学校ってもともと、小学校30教室、中学校15教室の45教室でスタートしているわけだが、開校2年目には小学校が34教室とすでにパンク。晴海二丁目の都有地にしても、こんな有様だし。
子供が多いのも10年間程度だと思うので、過剰な施設が作れないのは理解できる。しかし、児童生徒が一定の時期に集中しすぎないようなコントロールはできないものだろうか。あまりにも策がないように思う。
中央区学校施設個別施設計画(2021年)というのがあるので、いずれ内容を確認しておきたい。