都営バスの営業係数(100円の収入を得るのに必要な支出)の推移について、2021年度の路線別の数値が公表された。中央区臨海部を中心にまとめてみたが、対象路線のすべてが赤字(営業係数100超)が2年連続となった。都05系統は全129路線中2年連続で最大の赤字となった(2021/10/15)。
- 対象系統
- 営業係数の推移(2015~21年度)
- 参考 都営バス 経常損益の推移
- 赤字が2億円を超す路線 3路線
- 赤字が1億円超、2億円未満の路線 16路線
- 都05系統は2年連続最下位、海01系統は2年連続ブービー
- 感想・まとめ
- 参考
対象系統
海01 門前仲町〜東京テレポート
豊洲01 豊洲駅循環
都03 晴海埠頭〜四谷駅
都04 豊海水産埠頭〜東京駅丸の内南口
都05 晴海埠頭〜東京駅丸の内南口
急行05 錦糸町〜日本科学未来館
業10 新橋〜東京スカイツリー
錦13 錦糸町〜晴海埠頭
東15 深川車庫〜東京駅八重洲口
東16 東京駅八重洲口〜東京ビッグサイト
営業係数の推移(2015~21年度)
どの路線も2020年度よりはずいぶんマシ。
路線別の営業係数は次の通り(カッコ内は20年度)
海01 門前仲町〜東京テレポート 138(158)
豊洲01 豊洲駅循環 172(196)
都03 晴海埠頭〜四谷駅 200(228)
都04 豊海水産埠頭〜東京駅丸の内南口 113(137)
都05 晴海埠頭〜東京駅丸の内南口 135(166)
急行05 錦糸町〜日本科学未来館 146(187)
業10 新橋〜東京スカイツリー 116(128)
錦13 錦糸町〜晴海埠頭 126(140)
東15 深川車庫〜東京駅八重洲口 129(148)
東16 東京駅八重洲口〜東京ビッグサイト 120(141)
2021年度は新型コロナの影響が色濃く残っているので、まだまだ良くはなっていない。2020年度に比べればマシだけれども。
営業係数は120〜130台の路線が多く、深刻な赤字が続く。
参考 都営バス 経常損益の推移
対象路線別の経常損益は次の通り
海01 門前仲町〜東京テレポート −2億4339万円
豊洲01 豊洲駅循環 −2806万円
都03 晴海埠頭〜四谷駅 −7392万円
都04 豊海水産埠頭〜東京駅丸の内南口 −5022万円
都05 晴海埠頭〜東京駅丸の内南口 −2億4751万円
急行05 錦糸町〜日本科学未来館 −3210万円
業10 新橋〜東京スカイツリー −1億3962万円
錦13 錦糸町〜晴海埠頭 −1億3684万円
東15 深川車庫〜東京駅八重洲口 −6302万円
東16 東京駅八重洲口〜東京ビッグサイト−1億1038万円
赤字が2億円を超す路線 3路線
129位 都05 晴海埠頭〜東京駅丸の内南口 −2億4751万円
128位 海01 門前仲町〜東京テレポート −2億4339万円
127位 都01 渋谷駅前〜新橋駅前 −2億2370万円
赤字が1億円超、2億円未満の路線 16路線
126位 梅70 青梅車庫前〜花小金井駅北口 −1億9851万円
125位 業10 新橋〜東京スカイツリー −1億3962万円
124位 錦13 錦糸町〜晴海埠頭 −1億3684万円
123位 都06 渋谷駅前〜新橋駅前 −1億2101万円
122位 品93 大井競馬場前〜目黒駅前 −1億1707万円
121位 品97 品川駅高輪口〜新宿駅西口 −1億1577万円
120位 品98 品川駅港南口〜大田市場 −1億1099万円
119位 東16 東京駅八重洲口〜東京ビッグサイト−1億1038万円
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陽12 東陽町駅前〜昭和大学江東豊洲病院前 −1億 986万円
東43 荒川土手操車場前〜東京駅丸の内北 −1億 675万円
里48 日暮里駅前〜見沼代親水公園駅前−1億 424万円
橋86 目黒駅前〜新橋駅前 −1億 172万円
学03 渋谷駅前〜日赤医療センター前 −1億164万円
王49 千住車庫前〜王子駅前 −1億 126万円
都05系統は2年連続最下位、海01系統は2年連続ブービー
都05系統は20年度129位(最下位)で2連覇
海01系統は20年度2年連続128位。
業10系統は20年度2年連続125位。
錦13系統は20年度123位から1ランクダウン
東16系統は20年度122位から3ランクアップ
感想・まとめ
ほんと、次のダイヤ改正が怖いわ。
都05系統はこの2年で6億4000万円赤字。同じく海01系統は5億7500万円の赤字。これで持つわけがない。減便確実だろう。