都営交通の2021経営レポートが公表された。新型コロナ禍の厳しい現状が満載だが、中央区臨海部を通るバス路線の系統別収支が目を引いた。全129路線中、軒並み最下位か最下位グループという厳しい状況だった(2022/01/27)。
中央区臨海部を通るバス系統別収支状況 全129路線
黒字は129路線中わずか8路線。中央区臨海部を中心に系統別収支をみると
9位 直行02 豊海水産埠頭〜東京駅八重洲口 579・9万円(赤字)
85位 都03 晴海埠頭〜四谷駅 8282・5万円(赤字)
90位 東15 深川車庫前〜東京駅八重洲口 9006・1万円(赤字)
96位 市01 新橋駅〜築地市場〜新橋 1億0178・6万円(赤字)
108位 陽12 東陽町駅前〜昭和大学江東豊洲病院 1億2608・4万円(赤字)
110位 都04 豊海水産埠頭〜東京駅丸の内南口 1億3509・4万円(赤字)
122位 東16 東京駅八重洲口〜東京ビッグサイト 1億9003・3万円(赤字)
123位 錦13 錦糸町駅前〜晴海埠頭 1億9053・4万円(赤字)
125位 業10 新橋〜東京スカイツリー 2億1906・3万円(赤字)
128位 海01 門前仲町〜東京テレポート駅前 3億2379・3万円(赤字)
129位 都05 晴海埠頭〜東京駅丸の内南口 3億9290・0万円(赤字)
参考 赤字は全体で95億、営業係数も急激な悪化
感想・まとめ
2020年度の赤字が95億というエントリは立てていたが、全129路線中、中央区臨海部の路線は軒並み120位台だったとは。東16、錦13、業10、都05の4路線で、全体の1割を超える10億円の赤字を叩き出していた。
特に都05系統は129路線中、ぶっちぎりの最下位で、赤字額は4億円近い。
一方、営業係数的にひどいはずの豊洲01(営業係数196)などは、運行便数が少ないからか、収支の順位ではそれほどでもなかったようだ。
2021年度はまだ終わっていないわけだが、この春のダイヤ改正は、相当な悪い変化があると覚悟しておく必要がありそうだ。