表題の通り、都内の地下鉄はどの程度の深さを走っているのか調べてみた。深さはグラフから読み取った大雑把なもので実際とは異なる可能性がある。というか、たぶん異なるぶぶんがある。副都心線はデータなし(2019/11/07)。
地下鉄各路線の走行深度
ほぼ全線で標高(T.P=東京湾平均海面)がマイナスとなっているのは共通。軌条面高グラフの出典はいずれも中央防災会議。
凡例
①銀座線
・銀座駅付近で標高はマイナス5メートル程度
②丸ノ内線
・国会議事堂前駅付近で標高がプラス
③東西線
・木場では標高マイナス20メートルを超える
④日比谷線
・六本木は標高プラス20メートル超
・最深部は日比谷でマイナス15メートル超
⑤千代田線
・最深部は北千住〜町屋間でマイナス25メートルを超える。隅田川越えの区間。
⑥有楽町線
・新富町〜辰巳までマイナス15メートルを超える深さ。
・月島はマイナス20メートル
・豊洲はマイナス17メートルぐらい。
・最深部は豊洲〜辰巳間でマイナス30メートルに達する
⑦半蔵門線
・大手町〜押上は全線マイナス20メートル以深
・神保町〜大手町、住吉〜錦糸町間はマイナス30メートルを超える
⑧南北線
・東京ドーム直下の飯田橋〜後楽園間はマイナス35メートルに達する。
⑨都営・大江戸線
・月島〜門前仲町の標高はマイナス35メートルに達する。
・築地市場 マイナス30メートル程度
・勝どき マイナス20メートル程度
・月島 マイナス17メートル程度
(10)都営・浅草線
・全線、比較的浅い場所を走っている。標高マイナス5〜10メートルの区間が多い。
(11) 都営・三田線
・三田付近が一番深くマイナス20メートル程度、白山方面に向かうに従って登っていく。
(12)都営・新宿線
・東大島〜船堀間で標高がプラス5メートル程度。他の区間はマイナス15メートル前後か。
(13)埼玉高速鉄道
・荒川を超える赤羽〜川口元郷の区間でマイナス45メートル近くの大深度に達する。
(14)TX
・新御徒町〜浅草間では、マイナス50メートル近くに達する。
感想・まとめ
自然災害の激甚化に伴い、地下鉄浸水被害の話が取りざたされているので、少し調べてみた。副都心線は新しいため資料にデータがなかった。TXの深さには驚いた。50メートルというと14〜15階建のマンションぐらいの高さか。臨海地下鉄構想が実現しても都心部は大深度想定。地表に出るのは大変だろうなあ。
参考