東京都と民間による「官民連携チーム」が、このほど「ベイエリアビジョン」の最終提案11項目を発表した。東京都庁内の検討委員会がこれを受理したということなので、内容を簡単に見ておく(2019/10/25)。
- 11COLORS
- 実現への手順
- 感想・まとめ
- 参考
11COLORS
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(東京都)
1 東京臨海リング
(東京都)
まちの構造を水辺中心へ転換
・とくに目がとまった内容なし
内海を中心とした新しい都市空間の創造
・内海に面した各エリア(台場、日の出、築地、晴海、豊洲等)同士をシャトルフェリーで結び、海からベイエリアへの来訪を提案
・将来的には日の出埠頭や芝浦ふ頭など都心部の水辺に存在する港湾機能の沖合拡張を図り、内海はシャトルフェリーやアクティビティ利用で誰にも利用可能な海を実現
・内海を一周するモビリティ専用ルートを設け、内海を中心にベイエリア間の相互往来や回遊の楽しみを提案。
水辺の空間演出
水辺で楽しめるコンテンツ
水上を楽しめるコンテンツ
水環境の改善
・いずれも、目が止まった項目なし
2 自由気ままなパブリックスペース
(東京都)
・とくになし。
3 シャトルフェリー、ロープウェイ
(東京都)
国内外をつなぐ基幹交通の充実
・羽田空港アクセス新線の新設、地下鉄8号線の延伸、都心部・臨海地域地下鉄構想、都心部・品川地下鉄構想を実現
・港湾機能との共存を前提とした羽田空港第5滑走路や、第二東京湾岸道路の整備により空港機能、アクセス強化
・鉄道ネットワーク整備までの間はBRTにより、東京、品川、羽田空港などのアクセス強化
(東京都)
エリア内の回遊性を高める域内ネットワークの形成
・専用ルートを快適に走れる自転車、東京臨海リングを行き交うシャトルフェリーなど、楽しみながら移動できる域内交通の実現
・将来的にリニア開通によりターミナル機能が強化される品川エリアとベイエリアをロープウェーで結ぶなど、楽しさと輸送を両立する移動手段の実現
4 MICE、IR、トランジットツーリズム
(東京都)
・とくになし
青海にMICE・IR/"ポスト五輪"臨海部提案/柱は年末の長期ビジョンに反映 | 建設通信新聞Digital https://t.co/P6TTiU8i57
— どらったら! (@Chuoinfom) 2019年10月23日
5 制約からの解放
(東京都)
旅行時の制約から解放
・無人搬送車やドローンで荷物はホテルに運ばれ、観光客は手ぶらで自由な移動が可能
日常生活の不便さから解放
・ベイエリアでは、単純労働作業の全てがロボットに置き換わる
6 レガシー✖️ウェルネス
(東京都)
スポーツが文化として日常に入り込む環境の実現
・青海、台場など集客力のあるエリアの都有地を活用し、アーバンスポーツ、マイノリティスポーツのエキシビジョン空間を仮設
スポーツ産業の一大拠点をつくる
・とくになし
7 水・空気・土の浄化
(東京都)
・とくになし
8 ゼロ・エミッション・アイランド
(東京都)
・とくになし
9 家事・介護ロボット
(東京都)
・とくになし
10 尖端イノベーション、実験フィールド
(東京都)
・住民がいないエリア(中央防波堤外側など)を実証実験フィールドとしてオープン化。
11 官民連携LLP、ワンストップサービス
(東京都)
・スキームや制度の話。あまり興味なし。
実現への手順
(東京都)
感想・まとめ
初期段階のアレな感じはずいぶん消えて、これはこれでとても面白くなった。東京BRTは有明地区を中心に東京、品川、羽田空港に展開するというビジョンになっている。有明に大規模な交通ターミナル機能を持たせようという方向性が浮かび上がってきた感じ。
でも、これぐらい実現しないと、住友の大規模施設は死ぬのではないか。
それぐらいの危機感を持って実現に尽力してほしいと思う。
参考
www.seisakukikaku.metro.tokyo.lg.jp