JR東日本が発表した2023年の大型連休の利用実績は速報値で6092万人だった。これは2022年比14%プラス、コロナ前の2018年に比べ5%マイナスと、需要の回復を印象付ける結果となった。
コロナ前の2018年との比較では東京駅利用実績は7%のプラス、成田空港駅でも18%のプラスと一部ではコロナ前を超えた(2023/05/09)。
主な駅の利用実績=交通系ICカードによる自動改札利用延べ人数
※2023年4月28〜5月7日の10日間、定期券の利用を除く
利用延人数 6092万人
2018年比 95%
2022年比 114%
主な駅の利用人員と18年比/前年比(定期券の利用を除く)
東京 172・4万人 18年比 107%/22年比 129%
新宿 326・7万人 18年比 78%/22年比 114%
舞浜 44・5万人 18年比 85%/22年比 129%
成田空港 4・7万人 18年比 118%/22年比 176%
※成田空港は成田空港駅+空港第2ビル駅の合計
感想・まとめ
駅の利用実績で東京駅で利用者が2018年のコロナ前を超えたというのは素晴らしい。新宿は前年比では伸びたものの、2018年比では78%(22%のマイナス)でやや回復の遅れが目立つ。
資料では2018年以上となった線区も示されていて、東海道本線は111%、中央本線も100%。一方でやや伸び悩んだのは秋田新幹線と外房、内房線の81%。各新幹線は軒並み2018年比で90%前後にとどまる。
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定期利用の減少が目立つ中、鉄道各社とも需要がコロナ前には戻らないという予測を示しているが、なるべく落ち込みが小さくなるように期待したい。