2021年度中央区予算案が公表された。主な事業の中でも11の注目事業に絞って確認しておく。新型コロナワクチン接種については別にエントリを立てる(2021/02/09)。
2021年度予算案概要
総額 1302億2743万円(前年度比 9・1%減)
一般会計 1054億2218万円(前年度比 10・9%減)
減少理由
阪本小学校、子供円の整備、佃島小学校、佃中学校の改修終了や、市街地再開発助成の終了など
注目事業① 保育定員の拡大
私立認可保育所 2カ年で3園開園など、定員を657人増やす
・さくらみらい佃(佃一) 63人程度
・ほっぺるらんど佃大橋(月島一) 76人程度
・グローバルキッズ浜町園(日本橋浜町三) 45人程度
定員 5750人→6407人(2022年4月1日)
注目事業② 新規:ベビーシッターによる一時預かり利用支援
・対象年齢 子供が満3歳に達する年度の末日まで
・利用上限 児童1人あたり月8時間(多胎児の場合は月16時間)
・補助内容 都認定のベビーシッター利用料金のうち1時間あたち2500円上限に補助
注目事業③ 新規:防災区民組織等への非常用電源確保の支援
災害時における停電対策として、防災区民組織等に可搬式蓄電池の供与と購入費の助成
・マンション管理組合 購入費助成
防災対策優良マンション 補助率3/4 限度額15万円
その他のマンション 補助率1/2 限度額10万円
注目事業④ 水の都プロジェクトの推進(晴海一丁目)
朝潮運河護岸上部(晴海一丁目東側)での親水性のがる護岸整備
完成予定 2022年10月
注目事業⑤ 新規:コミュニティバス運行ルート変更に向けた予備調査
今後の晴海地区のまちづくりによる交通需要増大を見据えて江戸バス運行ルート変更へ向けた予備調査を実施
・現況の整理
・実態調査(運行システム調査、利用者調査)
・課題などの整理
注目事業⑥ 地下鉄新線検討調査
・範囲を広げた輸送需要を推計し、収支採算性の検討及び費用便益分析を実施
予算額 550万円
関連報道(2020/02/10)
・輸送需要の試算範囲を拡大
・従来の国際展示場駅から、羽田空港直通を見据えてりんかい線に乗り入れるケースを加える
・収支採算性、費用便益分析を実施
・りんかい線経由の羽田空港乗り入れはJR羽田アクセス線のバイパス機能(中央区担当者)
・「区民から強い要望。首都圏の鉄道ネット構築のためにも、なんとしても実現したい」(中央区長)
注目事業⑦ 首都高速道路上部空間の活用調査
(中央区)
・覆蓋化に必要な諸条件を提示するための検討調査を行う
構造形式の検討、施工ステップの検討、概算事業費の算出
予算額 2000万円
注目事業⑧ 新規:中央区総合交通計画改定
現計画が最終年度を迎えることから改定する。BRTの運行開始、環状2号線の開通などを踏まえ計画を一部見直す
・計画期間 2022年度〜2031年度(10年間)
注目事業⑨ 築地の活気とにぎわいの継承・発展に向けたまちづくり
交通基盤、交通結節機能の整備、築地場外市場の運営に必要な機能の再整理についての提言など、まちづくりに向けた調査検討を実施
注目事業⑩ 区内共通買物券、食事券の発行
発行総額 18億円(プレミアム20%)
発行時期 2021年6月中旬
利用期限 2022年3月末
販売方法 区民・在勤者対象の事前申込制(申し込み多数の場合は区民優先の抽選)
注目事業11 晴海西小学校(仮称)・晴海西中学校(仮称)の整備
スケジュール
2017年度〜2019年度 基本設計、実施設計
2021年度〜2023年度 建設工事
2024年4月 開校予定
感想・まとめ
コミュニティバスの運行ルートに関する予備調査と中央区総合交通計画改定は実際に月島地域(佃・月島、勝どき・豊海町、晴海)のまちづくりに大きな影響を与える内容になると思われる。
プレミアムお買物券は20%のプレミアム維持。2020年度の反省を生かしてほしい。いや、第2弾も補正でよろしく。
マンション管理組合に対する最大15万円の蓄電池助成とか、ちょっと面白い。
参考