つくばエクスプレスの2023年度の営業実績が発表された。新型コロナからの着実な回復が続いていることが喜ばしい。1日あたりの輸送人員は2022年度からさらに9・7%増加し、過去最高だった2019年度を基準にすると3%のマイナスまで持ち直した。気になるのは都心・臨海地下鉄新線との今後の関わり。東京臨海高速鉄道が事実上の事業者となった中、秋の建設促進大会にTX関係者がくるのかどうか(2024/05/29)。
2023年度 輸送人員
・2022年度から9・7%増加 38・3万人/日(+3・4万人)
・新型コロナ後の回復傾向は維持
・1日あたりの乗降客数38万3千人は過去最高だった2019年度の39万5千人に迫る。
参考:旅客輸送人員の推移
2023年度営業実績
・営業収益は452・35億円 2022年度から43・67億円増加
・純損益は黒字60・69億円 2022年度から39・27億円増加
※最終利益は2期連続
・利益剰余金は76・17億円 2022年度から60・69億円増加
感想・まとめ
新型コロナからの落ち込みは4年で回復。気になるのは都心部・臨海地下鉄新線構想への関わり。例えば出資者となって将来の接続に含みを残すのか。あるいはTX沿線の整備に注力していくのか。
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個人的には国土交通省の交通政策審議会198号答申にあるように、TXとの接続自体には大きな意味があると思う。
都市鉄道が郊外から伸びてきて都心のターミナルで止まるのはよくない。都心を貫いて別の郊外に伸びることが交通政策上望ましいという論文をどこかでみたわ。