2023年度中央区予算案が公表された。主な16の事業について内容を確認しておく。臨海地域地下鉄構想について、東京都公表案をベースにした再調査が行われることが柱かな(2023/02/08)。
- 注目事業1 都心・臨海地下鉄新線調査 990万円
- 注目事業2 コミュニティバスルート見直し 予算6660万円
- 注目事業3 水上交通活性化事業 予算1326万円
- 注目事業4 築地・東銀座での都市基盤整備等を含めたまちづくり検討 予算 5710万円
- 注目事業5 日本橋川沿いエリアの賑わい支援事業 予算2000万円
- 注目事業6 区内買い物共通券・食事券 予算5億2162万円
- 注目事業7 学校給食費・保育所等副食費の無償化 予算6億3351万円
- 注目事業8 晴海西小学校・中学校の整備 予算114億3374万円
- 注目事業9 晴海西小学校第二校舎の整備 予算5025万円
- 注目事業10 晴海特別出張所整備 予算65億377万円
- 注目事業11 晴海地域交流センターの整備・開設 予算12億6423万円
- 注目事業12 電気エコ(急速充電)スタンド有料化
- 注目事業13 保育所の定員拡大
- 注目事業14 月島地区に民間学童クラブ誘致
- 注目事業15 出産・子育て応援事業とバースデーサポート
- 注目事業16 こども医療費助成の対象拡大 予算10億377万円
- 中央区の起債依存度、東京都の2倍超に
- 感想・まとめ
- 参考
注目事業1 都心・臨海地下鉄新線調査 990万円
2022年11月に東京都が公表した事業計画案を踏まえ、駅周辺のまちづくりと連携した広域的な歩行者ネットワークの検討など、沿線区として区の考え方を整理し東京都と連携を図る。
主な検討項目
①駅から沿線開発や公共空間との接続に関する検討
既存の鉄道出入り口や地下通路などの状況を整理し、駅から沿線開発や公共空間への効果的な接続について検討
②駅周辺のまちづくりと連携した広域的な歩行者ネットワークに関する検討
駅及び駅周辺の開発計画による人の流れの変化を踏まえ、回遊性の向上やにぎわいの連続化がはかれるよう、周辺のまちづくりと連携した広域的な歩行者ネットワークについての検討を行う
注目事業2 コミュニティバスルート見直し 予算6660万円
晴海フラッグのまちびらき、晴海地区の新たな公共施設開設による交通需要増大に対応するため、運行ルート見直しを実施
運行開始は2024年4月(予定)
注目事業3 水上交通活性化事業 予算1326万円
舟運ルートの開設に向けた基礎調査実施
①舟運に関する概況と課題の整理
②水上交通の検討
宮内の船着場を活用し、陸上交通などとの連携により回遊性の高い水上交通の実現に向け、基本方針の検討、需要の概略検討を実施
2023年度 基礎調査
2024年度以降 詳細調査ほか
注目事業4 築地・東銀座での都市基盤整備等を含めたまちづくり検討 予算 5710万円
検討内容
築地から東銀座におけるまちづくりや都市計画イメージ
築地社会教育会館等の再編の考え方
広域的歩行者ネットワークなど
築地状態市場地区まちづくり支援施設の再編の考え方
築地場外市場の来街者駐車場、荷捌き場の確保に向けた築地地区の駐車場整備計画、駐車場地域ルール
注目事業5 日本橋川沿いエリアの賑わい支援事業 予算2000万円
対象団体 日本橋川水辺空間の整備推進に関する連絡会構成団体や町会、連合町会、商店街連合会所属の日本橋地域の団体
対象事業 日本橋川沿いエリアで実施される賑わい創出に資する事業
補助率 5/6(長期間のイベントでは上限1000万円)
注目事業6 区内買い物共通券・食事券 予算5億2162万円
新型コロナからの社会活動の正常化が進んでいるものの、物価高騰など経済回復が不透明なため、引き続き経済回復策を講じる必要があることから2022年度と同規模で実施する
事前申込制
発行総額 18億円(プレミアム20%)=2022年度と同規模
発行時期 2023年6月中旬
利用期限 2024年3月末
対象 16歳以上の区民・在勤者 申込多数の場合は抽選(区民優先)
注目事業7 学校給食費・保育所等副食費の無償化 予算6億3351万円
根拠 コロナ禍に加え物価高騰などにより、子育て家庭の負担が大きくなっている
目的 保護者負担と徴収事務負担の軽減
注目事業8 晴海西小学校・中学校の整備 予算114億3374万円
開校 2024年4月(予定)
注目事業9 晴海西小学校第二校舎の整備 予算5025万円
2023年度〜25年度 基本設計
2026年度〜2029年度 建設工事
2030年度 開設(予定)
注目事業10 晴海特別出張所整備 予算65億377万円
2024年度 開設(予定)
注目事業11 晴海地域交流センターの整備・開設 予算12億6423万円
2023年10月 開設(予定)
注目事業12 電気エコ(急速充電)スタンド有料化
電気自動車が普及しつつある実情を踏まえ、受益者負担の適正化を図るために有償化する
有料化の時期 2023年10月
注目事業13 保育所の定員拡大
2024年4月 7154人(23年4月比 +405人)
私立認可保育所(新規開設)
ポピンズナーサリースクール晴海フラッグ1(本園・分園)
・124人程度(0〜5歳児)
・2024年4月開設(予定)
ポピンズナーサリースクール晴海フラッグ2
・100人程度(0〜5歳児)
・2024年4月開設(予定)
さくらさくみらいパークタワー勝どき
・30人程度(1〜5歳児)
・2024年4月開設(予定)
私立認可保育所(移転改築)
モニカ人形町園
・60人→63人程度(1〜5歳児)
・2024年4月開設(予定)
公私連携幼保連携型認定こども園(新規開設)
晴海地区認定こども園(晴海4−8−1)
・短時間利用 150人程度(3〜5歳児)
・長時間利用 80人程度(1〜5歳児)
・2024年4月開設(予定)
注目事業14 月島地区に民間学童クラブ誘致
募集地域 月島地域
募集規模 最大3クラブ、おおむね120人規模
注目事業15 出産・子育て応援事業とバースデーサポート
・妊娠届時 全員面談、ウェブカタログギフト(5万円相当)
・妊娠8ヶ月 希望者に保健師等による面談
・出生後 保健師等による全数面談、ウェブカタログギフト(5万円相当)
・2歳を迎える頃
情報提供、相談支援、ウェブカタログギフト(第1子:1万円相当、第2子:2万円相当、第3子以降:3万円相当)
注目事業16 こども医療費助成の対象拡大 予算10億377万円
こども医療費助成の対象を2023年4月から高校生世代まで拡大(所得制限なし)
助成内容
①通院・入院にかかる保険診療の自己負担分
②入院時の食事療養標準負担額
中央区の起債依存度、東京都の2倍超に
中央区の起債依存度(当初予算)
2023年度 7・5%(22年度 4・1%)
東京都の起債依存度(当初予算)
2023年度 3・6%(3・8%)
感想・まとめ
なかなか分厚い。
臨海地下鉄関連も気になるが、物価高騰や新型コロナの影響が残ることから継続される事業も散見される。プレミアム付き買物券の20%プレミアムは2023年度が最後ではないかな。学校給食費の無償化もコロナ禍や物価高騰が根拠になっていて、臨時の事業と読める。プレミアム付き買物券のプレミアムは10%でいいと思う(廃止してもいい)が、学校給食無償化は長期的な事業にしていいと思うわ。
ばらまきはダメよ。
・・・
電気自動車の急速充電器は受益者負担に切り替えられる。