2023年度中央区予算案が公表された。主な9つの事業について内容を確認しておく。はるみらいにおける「晴海まつり」の開催、ハッピー買物券のプレミアム上乗せと販売時期の4月繰り上げ、臨海地下鉄新線関連が駅周辺のまちづくりと連携した歩行者ネットワークに関する調査となった点が目を引いた(2023/02/08)。
- 注目事業1 はるみらいで「晴海まつり(仮称)」=新規
- 注目事業2 広報誌リニューアル 発行は月2回に減少
- 注目事業3 築地・東銀座エリアにおける都市基盤整備等を踏まえたまちづくり
- 注目事業4 区内共通買い物・食事券の発行
- 注目事業5 認可外保育施設保険料の補助=新規
- 注目事業6 幼稚園弁当給食の提供=新規
- 注目事業7 晴海西小学校第2校舎整備
- 注目事業8 都心・地下鉄新線検討調査
- 注目事業9 水辺環境の整備検討(石川島公園内)
- その他
- 参考 助成対象となる市街地再開発事業
- 中央区の起債依存度、ゼロに!
- 感想・まとめ
- 参考リンク等
注目事業1 はるみらいで「晴海まつり(仮称)」=新規
晴海地区の新たなまちの形成などを踏まえ、さらなる地域コミュニティの情勢を図るため、月島地域でイベント開催
開催時期 2024年12月の土曜日か日曜日のいずれか1日
1️⃣地域活動紹介イベント ステージイベントほか
2️⃣縁日 町会や自治会による縁日ブース設置
3️⃣オリパラレガシーの特別展示
4️⃣体験型アトラクション
5️⃣防災・防犯啓発
注目事業2 広報誌リニューアル 発行は月2回に減少
地域活動を紹介する特集記事を掲載する
発行回数 月2回、毎月1日、15日(2023年度は月3回)
実施時期 2024年10月1日
注目事業3 築地・東銀座エリアにおける都市基盤整備等を踏まえたまちづくり
築地市場跡地開発、都心・臨海地下鉄新線、都市高速晴海線、築地川アメニティ整備構想など、複数の都市基盤整備を踏まえた検討調査を実施
1️⃣都市基盤整備等に伴うまちづくりの検討
東銀座・築地エリアの都市計画検討
周辺のまちづくりと連携した築地社会教育会館等区有施設整備等の検討
2️⃣築地市場跡地開発事業予定者との協議調整/築地場外市場地区まちづくり支援施設の再編に向けた検討
3️⃣築地における交通基盤整備に向けた検討
場外市場への来訪者駐車場、荷さばき場の確保にむけた整備計画、駐車場地域ルールの検討
注目事業4 区内共通買い物・食事券の発行
プレミアム率 30% (2023年度は20%)
発行総額 26億円(2023年度は18億円)
販売対象 16歳以上の区内在住か区内在勤者
※1冊13000円分を10000円で販売
発行時期 2024年4月下旬(予定)
有効期間 2025年3月末
販売方法 区民、在勤者対象(区民優先)、事前申込、抽選あり
目的 物価高騰の影響が長引く中の消費喚起、区内経済のさらなる活性化
注目事業5 認可外保育施設保険料の補助=新規
多子世帯の負担軽減。認可外保育施設に通う0〜2歳児クラスに在籍する課税世帯の第2子以降の保育料を新たに補助
注目事業6 幼稚園弁当給食の提供=新規
区立幼稚園全園で希望者に無償で弁当給食を提供
開始時期 2024年4月(3才児クラスでは5月から)
注目事業7 晴海西小学校第2校舎整備
引き続き設計を実施。2030年の開校を目指す
注目事業8 都心・地下鉄新線検討調査
駅周辺のまちづくりと連携した歩行者ネットワークに関してさらなる深度化を図るためビッグデータを活用した検討調査を実施、区の考え方をまとめる
注目事業9 水辺環境の整備検討(石川島公園内)
水辺環境のさらなる調査に向けた調査検討
その他
1️⃣晴海一丁目 朝潮運河護岸整備(設計)
2️⃣晴海五丁目の東京都港湾局用地を活用した歩行者ネットワーク整備
3️⃣区立公園デイキャンプ予約システム導入=新規
参考 助成対象となる市街地再開発事業
中央区の起債依存度、ゼロに!
中央区の起債依存度(当初予算)
2024年度 0・0%(23年度 7・5%)
東京都の起債依存度(当初予算)
2024年度 3・7%(23年度3・6%)
※晴海西小中学校と晴海特別出張の整備分について特別区債の発行が終了したため
感想・まとめ
臨海地下鉄新線の事業化にリーチが掛かったことがうかがえる内容かな。
築地市場跡地開発が最大のテーマになってきそうだ。
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ハッピー買物券のプレミアム上乗せは必要だったのだろうか。
こういうバラマキ系、好きじゃない。制度としてある以上使うけどね。