中央区の基本構想(2017年6月)に掲げる将来像の実現に向けた基本計画(2018年2月)が更新される。新型コロナなど社会情勢の変化を踏まえた基本計画(2023)策定に向けた中間まとめが公表されている。200ページを越える内容で、ここでは気になった点のみを抽出しておく。都心・臨海地下鉄新線のルートを示した図も掲載されているが、近く公表されるというルート・駅位置に基づくものかは不明(2022/11/22)。
中央区基本計画の概要
中央区の基本構想を実現する長期総合計画。
計画期間は2023年度〜2032年度までの10年間。
前期2023〜2027年度、後期2028〜2032年度
※基本構想は2017〜2036年度の20年間
中央区の現状
23区中1位の7項目
①人口増加率(2015→20年) 19・8%
②合計特殊出生率(2020年) 1・43
③生産年齢人口(15〜64歳) 71・4%
④共同住宅居住率 94・2%
⑤事業所数 8864
⑥再開発事業(予定地区含む) 13
⑦水面率 16・5%
社会情勢の変化
(こども)
2021年 公立小の学級定員上限35人とする法律改正
2022年4月 待機児童ゼロ達成
→学校インフラ整備重要/児童クラブのニーズ拡大
(高齢者・障害者)
「地域包括ケアシステム」の深化が必要
(都市基盤整備)
・「都心・臨海地下鉄新線」
2021年9月 東京都による「地下鉄構想事業計画検討会」設置
・「首都高日本橋区間地下化」
2021年3月 「KK線再生方針策定」
KK線上部を歩行者中心の公的空間へ
・「八重洲バスターミナル整備」
・「日本橋側沿いの魅力的な水辺空間整備」
・「築地市場跡地開発」
日本橋川沿いのまちづくり
2020年4月 首都高日本橋区間地下化事業の事業認可
〜2040年度 日本橋上空の高架橋撤去
築地のまちづくり
2022年3月 「築地地区まちづくり事業 事業実施方針」公表
2023年度中 事業者選定
晴海地区のまちづくり
マルチモビリティステーション整備やBRT本格運行開始など交通需要増加への対応進む。臨海地下鉄新線の事業かも期待される
2023年10月 晴海地域交流センター開設
新たな地下鉄ネットワーク
・ルートは基本的に従来の中央区案に沿ったものになっているが、新有楽町駅(仮)ができてのおかしくはないね。
・勝どき・晴海両エリアに対しては「臨海部から都心部へのアクセス性を改善」
・晴海エリアに対しては「鉄道不便地域を解消し、利便性を向上」
・晴海エリアに「地下鉄新線の整備に向けた動き加速」の記述
「10年後の中央区の姿」より
道路・交通分野
・橋梁の長寿命化
・橋梁整備 再開発等の機会をとらえて新設を進める
・コミュニティサイクル拡充
・基幹的交通システムの導入促進
BRTの本格運行、銀座・東京方面運行実現に取り組む
臨海地下鉄早期事業化へ向け東京都・国に働きかけ
マルチモビリティステーション(晴海)は交通結節機能を備えた施設に
・コミュニティバスの機能性向上
晴海地区のまちづくりによる交通需要増加に対応できるようルートを見直す
環境配慮車両導入
・水上交通の活性化促進
地域整備分野
・八重洲の顔作り
・日本橋川再生と景観整備
・銀座の魅力向上
・築地の活気と賑いづくり
・晴海の持続可能な発展型まちづくりの推進
感想・まとめ
臨海地下鉄新線に注目した。東京都からのルート・駅発表直前ということを考えると、やはり公表される案は中央区案に沿ったものになりそう。違っていたら改定することになるんだろうけどね。
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中央区案の新銀座駅と新東京駅の区間が約2キロ。有楽町駅付近に中間駅があるかもしれないと思った。
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パブリックコメントを実施。12月20日まで。