新型コロナウイルスの流行拡大で緊急事態宣言が首都圏に発令される中、東京メトロが銀座線渋谷駅の混雑状況を「見える化」する実証実験を実施している。公開画像は人をアイコン化してプライバシー加工されている。実際の状況がそのまま見られるのはとても興味深い(2020/04/13)。
(東京メトロ)
実証実験概要
銀座線渋谷駅の乗り換え通路付近に設置した専用カメラで、利用客の利用状況を自動解析。混雑状況が示された静止画を専用ウェブサイトなどで配信する。あわせて過去の同一曜日と当日の1時間ごとの混雑状況をグラフで配信する。
目的
混雑状況の自動解析技術の有用性確認
混雑状況に適した配信手段検討
混雑緩和対策としての寄与度検証
日程
開始日 2020年3月30日から
場所
銀座線渋谷駅乗り換え連絡通路付近
提供情報
①混雑状況(1分前の混雑状況、4段階の混雑度表示)
(東京メトロ)=4月13日
午後2時半過ぎの映像だが、人が非常に少ない。
②混雑グラフ(過去の同一曜日と当日の1時間ごとの混雑状況)
(東京メトロ)=4月13日
参考:政府の新型コロナウイルス感染症対策サイト
政府のサイトは0600−1800のデータで前日と緊急事態宣言直前の人流データ比較を示していた。
(政府感染症対策サイト)
六本木を除くと宣言前マイナス80%達成か。
感想・まとめ
東京メトロでは、車内の混雑状況の「見える化」実証実験を実施しており、今回は第2弾。
政府は「接触8割減」を目指すよう求めているが、気になる駅の混雑状況がこうした形で確認できると、よりリアリティが増す。
外出が何割減ると接触が何割減るのかという定量的な説明がなかなか見当たらないので、外出者の3割削減が接触機会削減に十分なのかどうかは判断できない。