カジノを含むIR(統合型リゾート)整備法(特定複合観光施設区域整備法)の施行令案が公表されているので、概要を見ておく(2019/02/05)。
(中の人撮影)=東京ビッグサイト、2018年12月
施行令(案)概要
国際会議場・展示場の施設規模やホテルの床面積などを規定
施行令名称
正式には「特定複合観光施設区域整備法施行令(案)。
特定複合観光施設の中核施設の具体的基準・要件
国際会議場施設、展示等施設(MICE施設)の基準
次の①②双方を満たす
①最大国際会議室の収容人員 概ね1000人以上
②国際会議場施設全体の収容人員の合計が最大国際会議室の2倍以上
次の①②③いずれかを満たす
①一般的規模の国際会議に対応できる国際会議場施設(最大国際会議室収容人員1000人以上3000人未満程度)で「極めて大規模な展示会」が開催可能な規模を有する展示等施設(床面積の合計が概ね12万㎡以上)を併設
②大規模な国際会議、展示会が開催可能な規模を有し、バランスのとれたMICE施設(国際会議場施設併設の最大国際会議室の収容人員が概ね3000人以上6000人未満、展示場施設の床面積の合計が概ね6万㎡以上)
③「極めて大規模な国際会議」が開催可能な規模を有する国際会議場施設(最大国際会議室の収容人員が概ね6000人以上)で「一般的な規模の展示会」に対応できる展示施設(床面積の合計が概ね2万㎡以上)を併設
魅力増進施設の要件
劇場、演芸場、音楽堂、競技場、映画館、博物館、美術館、レストランほか
宿泊施設の基準
全ての客室の床面積の合計が概ね10万㎡以上
客室のうち最小のものの床面積、スイートルームのうち最小のものの床面積、客室の総数に占めるスイートルームの割合が国内外の実情を踏まえ適切であること
専らカジノ行為向けに供される「ゲーミング区域」の床面積の上限
IR施設の床面積の合計の3%
IR区域外でカジノ事業などの広告物表示が制限されない場所
国際線が就航する空港や外航クルーズ船が就航する港湾の客船ターミナルのうち、外国人旅行客が入国手続きを完了するまでに滞在できる部分に限定
感想・まとめ
最大国際会議室の収容人員6000人以上というのは国内にはない規模みたい。
おそらく国内最大は東京ビッグサイトだが、
国際会議場 1000人収容/展示面積95420㎡という感じで要件を満たさない。
施設規模としては最大国際会議室収容人員/展示施設床面積が
1000〜3000人/12万㎡
3000〜6000人/6万㎡
6000人超/2万㎡
のいずれかを満たすことになるので、
ビッグサイトをはるかに上回る規模の施設ということになる。
ホテルの10万㎡というのも相当な規模。
1部屋平均30平方メートルとして3300室。
品川プリンスが国内最大の3679室なので、これに匹敵する規模になる。
設置は最大で3カ所。どこになるんだろうね。
東京にはあってもなくてもいい施設。
バランス見て北海道と大阪と長崎でええんちゃいますか。
東京ビッグサイト周辺の拡張で要件を満たすというのもありかも。展示施設を2万㎡拡張すれば、要件を満たしそう。宿泊施設も周辺にそれなりにあるし、住友有明のヴィラフォンテーヌなど今後も増える。結局、一番金がかからない気がする。
新設するのでは規模が大きすぎて誘致もギャンブル?
そんな感じ。