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東京都中央区、江東区の臨海部を中心としたメモ。独自の情報を除いては、報道ベースではなく、発表主体の情報をベースに書くことを基本にしています。最近はゲリラ的な花火大会情報も提供。

#1828 東京メトロ有楽町線分岐線計画の50の質問に回答 2023年6月下旬

2023年6月下旬に行われた東京メトロ有楽町線分岐線(東京8号線延伸)の都市計画案説明会でのやりとりが公表されたので、要点をまとめておく。全部で50の質問とその回答が記されている(2023/09/24)。

環境影響評価書のあらまし=東京都

主な質問項目と回答

JR京葉線潮見駅との接続計画

検討の結果、JR京葉線潮見駅との接続はしない計画とした

小名木川橋迂回の理由

小名木川橋は半蔵門線と近接しており受け変えが困難なため

中間新駅の出入り口はきまっているか

1駅2カ所で検討している。場所は東京メトロが検討する

1駅2カ所の理由は利用者の利便性、事業性のほか、火災対策基準や消防法に合わせ、火災等の際に2方向避難が可能になるようにするため

具体的な決定時期はきまっていない。

車両基地は新設するか

しない。新木場車掌基地等を活用する

東陽町駅住吉駅の改良内容は

東陽町駅有楽町線との乗り換え等を考慮した改良を東京メトロが検討

住吉駅有楽町線との乗り換え増加を想定し、ホームの昇降設備増設を東京メトロが検討

住吉駅ホームの設置場所

半蔵門線列車は地下3階は渋谷方面行き。地下4階は押上方面行き。

それぞれ対面側にある留置線を活用する

豊洲駅の線路の本数と仮設ホーム

線路の本数は4本

2〜3番線の仮設ホームはホームを1面増設後撤去する予定

総事業費と財源

総事業費は2690億円

国と東京都が制度を使い東京メトロに補助をする。

補助対象は2340億円。国600億、東京都1043億、江東区94億。

その他は東京メトロ財政投融資を活用して負担

江東区役所付近の出入り口

江東区は要望していない

都市計画決定と工事着手、開業時期

環境影響評価書のあらまし=東京都

都市計画決定から工事着手まで 約1年

開業 2030年代半ば(予定)

豊洲小学校校庭の開削工事について

ルートが校庭を通らざるを得ない線形。開削工法で東京メトロが検討している

晴海通り、一部民地、小学校の敷地を含む府道の一部が開削の予定範囲

東陽町駅の開削区間

長さ約300m、幅約18mを想定

江東区は駅の出入り口の要望を聞く機会を設けるか

予定はない

駐輪場の設置は

必要と考えている。調査に基づき江東区が検討を進める

地質調査とシールド区間の深さ

地質調査は54カ所(既往)に加え各駅予定地の5カ所

シールド通過範囲は粘土層。深さは約21〜36m

地盤沈下の恐れは

発生しないと考える

万一発生した場合は東京メトロが適切に対応する。

半蔵門線への乗り入れと東武線への直通運転

具体的運行計画はない

何両編成か

1編成10両で予定

運賃

現在の運賃形態で決定する。本路線整備に伴う上乗せはない

住吉駅からの延伸計画

具体的運行計画はない

延伸に伴い豊洲駅から新木場方面の運行本数は減るのか

分岐線の一部列車は有楽町線本線への乗り入れを計画。新木場方面行きの本数など具体的運行計画は未定

都営バスの本数は減るのか

東京都交通局が考える

潮見駅と枝川駅のアクセスで新たなコミュニティバスや都営バスを運行する計画は

あらたなアクセス手段の計画はない

感想・まとめ

潮見駅との接続はないこと、中間新駅の出入り口は1駅2カ所検討すること、中間新駅には駐輪場が設置されること、都市計画決定から着工まで約1年ということ。

これぐらいだろうか。

相当な難工事が予想されるので、どの程度スケジュールに影響するかが心配なところ。

参考リンク等

いただいた質問と回答(2023/09/22)