森記念財団の都市戦略研究所が、日本国内の都市（主要１３６都市＋東京２３区）の特性を客観的に評価するための報告書「日本の都市特性評価２０２３」を取りまとめた。調査対象は政令指定市、都道府県庁所在地と人口１７万人以上の都市。当然ながら東京２３区では前年との比較では大きな変化はない（2023/07/25）。
「日本の都市特性評価２０２３」概要
背景・目的
対象都市（国内１３６都市＋東京２３区）
２０２３年３月に実施。男女比１：１２０〜５９歳が６割、６０歳〜が４割。有効回答４７７００人（各都市３００人）
評価項目 ２６指標グループ、８６指標
スコア算出方法
合計スコア上位７区の分野別順位
①千代田区 １４５１・８（前年①１４６７・７）
経済、ビジネスの「雇用・人材」、生活居住の「居住環境」がスコアを伸ばした
経済ビジネス １位（前年１位）
研究開発 ２位（３位）↑
文化交流 １位（２位）↑
生活居住 １位（１位）
環境 ９位（９位）
交通 １位（１位）
②港区 １３５４・２（前年②１４２４・３）
高級宿泊施設客室数、観光客誘致活動などで１位
経済ビジネス ２位（前年２位）
研究開発 １位（１位）
文化交流 ２位（１位）↓
生活居住 ３位（２位）↓
環境 ８位（４位）↓
交通 ３位（３位）
③中央区 １２６１・４（前年③１２６６・８）
生活居住の「生活利便施設」などで高い評価
経済ビジネス ３位（前年３位）
研究開発 ５位（５位）
文化交流 ７位（７位）
生活居住 ２位（３位）↑
環境 ２位（２位）
交通 ２位（２位）
④渋谷区 １１０４・３（前年④１１４３・４）
昼間人口あたりのＣＯ２排出量の少なさなどで高評価得られず
経済ビジネス ４位（前年４位）
研究開発 ７位（７位）
文化交流 ３位（３位）
生活居住 ５位（５位）
環境 １６位以下（１６位以下）
交通 ４位（４位）
⑤新宿区 １０７１・４（前年⑤１１１８・０）
ＪＲ新宿駅を中心とした鉄道ネットワークの強さが窺える
経済ビジネス ５位（前年５位）
研究開発 ４位（４位）
文化交流 ５位（４位）↓
生活居住 ６位（６位）
環境 １６位以下（１６位以下）
交通 ６位（５位）↓
⑥文京区 １０６８・８（前年⑥１１０２・０）
研究集積で高評価。医師の多さも特徴
経済ビジネス ７位（８位）↑
研究開発 ３位（２位）↓
文化交流 ８位（８位）
生活居住 ４位（４位）
環境 １１位（１１位）
交通アクセス ９位（９位）
⑦江東区 ９７８・５（前年⑦１０１３・５）
経済ビジネス ９位（９位）
研究開発 ８位（８位）
文化交流 ４位（５位）↑
生活居住 １６位以下（１６位以下）
環境 １位（１位）
交通アクセス ８位（８位）
アクター別スコア
シングル
1️⃣千代田区
2️⃣中央区
3️⃣港区
14 江東区
ファミリー
1️⃣中央区
2️⃣千代田区
3️⃣港区
11 江東区
シニア
1️⃣中央区
2️⃣千代田区
3️⃣港区
10 江東区
感想・まとめ
この手のランキングは、大きく順位変動することはまれ。
上位６区は不動だがいずれも去年よりスコアを落としている。
江東区も７位を維持したものの合計スコアを落とした。
