都心と臨海地域を結ぶBRTの施設整備が遅れている問題で、東京都が2022年3月8日、今後の対応を発表した。「速やか」に整備可能な3カ所の停留所を整備するそうだ。全体を見るとプレ運行二次のルート変更、運行開始時期の遅れが予想される。運行開始は早ければ2022年夏〜秋で、晴海〜豊洲〜メブクスルートはさらに遅れそう(2022/03/08)。
東京都発表の内容
経緯
2021年3月 プレ運行(二次)に必要な停留所の施設工事を実施するため起工
2022年1月 応札なく契約不調
不調理由(入札参加者にヒヤリング)
施工箇所が7カ所に点在する
複数の技術者を確保することが困難
今後の対応
速やかに工事可能な3カ所の停留所を整備する(豊洲市場前、有明テニスの森、国際展示場)
その後、その他の停留所を整備する
プレ運行(二次)のルートや開始時期は決まり次第、東京都BRTホームページで告知
感想・まとめ
今後の対応の中に、「プレ運行(二次)のルートや開始時期は決まり次第」と書かれている点が気になった。ルートが計画通りなら、わざわざルートと書く必要はないので、何らかの変更があるのだろう。
今回告知された停留所整備のうち、先行整備の3カ所が終われば、プレ運行(二次)の幹線ルートのうち、東京テレポートを除く区間は運行が可能となるので、国際展示場〜虎ノ門の折り返しで運行をスタートさせると思う(運行ルートの変更)。
また、豊洲〜メブクスルートは「その後、その他停留所を整備する」段階での対応になると思うので、若干先送りになるだろう。あるいは、豊洲や晴海中央をスルーする形の運行もあるかも(運行開始時期の変更)。
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発表があった3カ所の停留所工事の入札時期について
東京都議会の石島議員が「年度内(3月中)に入札、着工の準備」と書いている。
入札不調(R.4.1)になった東京BRT2次プレ運行施設整備工事、このたび「#豊洲市場前」「#有明テニスの森」「#国際展示場」 3カ所の停留所について、年度内に入札、着工の準備を進めます。
— 石島ひでき 東京都議会議員(中央区)自民党 (@ishijimahideki) 2022年3月8日
残4停留所は、新年度速やかに入札を実施。早期運行を目指します。#BRT #プレ運行 #入札 pic.twitter.com/bIi4gVzE4s
石島議員は2021年12月の時点で2022年ゴールデンウィーク前後の運行開始をツイートしていた。当時のスケジュールからはすでに少なくとも3カ月遅れとなっているので、プレ運行(プレ)二次は早くて2022年夏〜秋か。10月1日とかじゃないかな。
豊洲〜メブクスルートはさらに遅れそうだ。
参考