品川区では初めてとなるコミュニティバスの試験運行が2022年3月28日からスタートすることになった。試行運行を踏まえて、運行計画の検証や改善が実施される見通し(2022/02/28)。
試行運行は大井ルートで実施
・運行者 東急バス
・片道 約3・2キロ
・運行時間 0700−2100
・運行頻度 2〜3本/時
・運賃 220円 小児・障害者 110円
※交通系ICカード利用可能、回数券あり(2000円で11回券ほか)
※東急バス路線の一日乗車券利用可能に
・使用車両 日野自動車 ポンチョショート
使用車両はポンチョショート
・台数 3台(うち予備車両1台)、2022年8月に4台体制にする予定
・定員 29人(乗務員1人含む)
・そのほか 東急バスナビ搭載
本格導入に向けて
・年間運行経費 5100万円
人件費 4500万円
燃料費 100万円
維持修繕費 150万円
諸経費 350万円
・本格導入に向けて収支率50%を設定
必要な収入 2550万円
本格導入に必要な乗客数の目安 350人/日(片道1便あたり6人〜7人)
スケジュール
2022年3月末 開始
2022年度(1年目)
2024年度(3年目)
2025年度(4年目) 本格導入か見直し(廃止含む)を判断
2026年度(5年目)以降 3年連続で判断基準を下回った場合見直し(廃止含む)
感想・まとめ
新型コロナ流行の中での収支率50%(支出に対する収入の割合)はかなり高いハードルだと思う。運賃110円の中央区コミュニティバス(江戸バス)との比較は難しいが、江戸バスはもっともいい時期でも収支率50%に達したことはないし、直近は30%に過ぎない。荒川区で廃止されるコミュニティバス「町屋さくら」も同様だった。
それでも、地域の要望で実現する運行。使ってみると意外な便利さに驚くかもしれない。
利用が進むことに期待したい。