2022年3月に試験運行を開始した品川区のコミュニティバスのダイヤ改正が2022年10月1日に行われ、1日あたり56便から84便の運行となった。本格運行に向けたハードルはかなり高いので、うまくいくことを願っている(2022/10/19)。
ダイヤ改正概要
参考 試行運行は大井ルートで実施
・運行者 東急バス
・片道 約3・2キロ
・運行時間 0700−2100
・運行頻度 3本/時
・普通運賃 大人220円 小児110円/障がい者・介護人は普通運賃の半額
※交通系ICカード利用可能、回数券あり(2000円で11回券ほか)
※東急バス一日乗車券が利用可能
・使用車両 日野自動車 ポンチョショート
使用車両はポンチョショート
・台数 3台(うち予備車両1台)、2022年8月に4台体制にする予定
・定員 29人(乗務員1人含む)
・そのほか 東急バスナビ搭載
参考 本格導入に向けて
・年間運行経費 5100万円
人件費 4500万円
燃料費 100万円
維持修繕費 150万円
諸経費 350万円
・本格導入に向けて収支率50%を設定
必要な収入 2550万円
本格導入に必要な乗客数の目安 350人/日(片道1便あたり6人〜7人)
スケジュール
2022年3月末 開始
2022年度(1年目)
2024年度(3年目)
2025年度(4年目) 本格導入か見直し(廃止含む)を判断
2026年度(5年目)以降 3年連続で判断基準を下回った場合見直し(廃止含む)
感想・まとめ
試行運行が行われるのはJR西大井駅とJR大森駅を結ぶ路線。運行開始から半年で増便となった。いよいよ本格運行に向けた4年間のテスト期間に入る。
新型コロナ流行の中での収支率50%(支出に対する収入の割合)はかなり高いハードルだと思う。運賃110円の中央区コミュニティバス(江戸バス)との比較は難しいが、江戸バスはもっともいい時期でも収支率50%に達したことはないし、直近は30%に過ぎない。荒川区で廃止されるコミュニティバス「町屋さくら」も同様だった。
うまくいくことを願っている。