荒川区内を運行するコミュニティバス路線のうち町屋地域を運行する「町屋さくら」ルートが2022年3月31日に廃止される。新型コロナ流行で運行継続可能な収入が見込めないというのが主な理由(2022/02/19)。
概要
・2022年3月31日に「町屋さくら」ルートを廃止する
廃止理由
・乗降客数を調査。もともとコロナ流行前でも経費に対する収入は30%程度だった。
・荒川区の試算では年間の赤字は2000万円前後
・維持しようとすると、シルバーパスの補助が年間1000万円程度かかる
・補助金の導入は限定的な区民の利用に対し多額の補助を行うことになり、区の財政を継続して圧迫することにるながるので困難。
・京成バスは高速バス路線の黒字を補填する形で町屋さくらを運営していた
・コロナ禍前の状況には戻らない恐れあり、運行可能な収支は見込めないと京成バス側。
・京成バスの自主運行のため受け入れざるを得ない
「町屋さくら」その他
・2012年11月運行開始
・2020年6月 循環便廃止
・2021年4月 最終便廃止
・もともとは採算がなんとか取れるのではないかと導入したルート
・コミュニティバスの他の路線も赤字。
町屋さくら概要
料金
大人 160円、小児(小学生以下) 80円
1日乗車券 大人520円 小児 260円=東京都内の京成バス、京成タウンバスの全路線有効
運行ダイヤ(2021年4月16日改正)
平日 21往復/日
尾久橋発 0710〜2030
子ども家庭支援センター発 0654〜2014
土休日 21往復/日
尾久橋発 0710〜2030
子ども家庭支援センター発 0654〜2014
感想・まとめ
京成バスが高速バス事業の黒字を補填する形で運行していた路線で、区からの補助金は出ていなかったという。なんとか採算が取れるという見立てで運行を開始したものの、コロナ禍前から収入の3倍の支出がある状況では維持は困難だった。160円の初乗り運賃と1日600人の乗車では維持できなかった。
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こちらは廃止されるバス停から半径300mを図示したもの。
ほぼ同じエリアを走る都営バス路線図
都営バス路線も薄い地域なので厳しい廃止だと思うが、利用がないのではどうしようもない。