国土交通省は2030年度ごろを目標に、すべての料金所についてETC専用化を進める。まずは22年3月、晴海を含む5箇所からスタート。専用化された場合、現金は使えないということで非ETC車の締め出しへの一歩となる。ETCのない車両は今後、高速道路の利用が一層困難になるが、普及率は100%近いので大きな影響はないだろう(2021/12/16)。
全国の高速道路のETC専用化について
・ETC普及率 96・7%(2020年9月)
理由
・戦略的料金体系の導入が容易になる
・将来的な管理コスト削減
・利用者利便性向上
・料金所の料金収受員人員確保が困難。持続的な料金所機能維持
・料金収受員の感染症リスク軽減
考え方
・都市部は5年、地方部は10年程度でのETC専用化概成を目指す
・一部料金所で試行的に開始、順次拡大
・当面は料金精算機とETC併用
・車載器助成、ETCパーソナルカードのデポジット下限引き下げによる利用環境改善
・非ETC車の利用者負担、将来的な本線料金所の撤去
範囲(首都圏の場合)
スケジュール(首都圏の場合)
※1 料金所数 2020年12月1日時点の既存料金所のうち、ETC専用運用されていない課金料金所数
※2 カメラなどの設置、関係機関との協議
首都高の動き
2022年
4月 29箇所を専用化
2025年度 約160箇所(9割)を専用化
2030年度ごろ 全ての料金所を専用化
参考:サポートレーン
ETC専用化された入り口には当面、非ETC車向けのサポートレーンが用意されるそうだ。インターホンを通して料金後払いの案内がされるらしい(将来は撤去される)。
感想・まとめ
晴海入口は他の入口に先行して2022年3月にETC専用化される。
料金収受員は昔の鉄道の改札係みたいなものか。
あっという間に自動改札になったように、高速道路の料金所の自動化も必然の流れか。
ETC専用化完了に10年近くかかることに驚く。
助成もあるようだし、非ETC車はさっさと装置を取り付けたほうがいいね。