2021年秋の開業を目指し江東区豊洲六丁目4街区に建設が進むオフィス棟とホテル棟の間に、日本初となる「都市型道の駅」が登場する。地上部分の交通ターミナルとその上の広大なデッキの構成(2020/04/03)。
(清水建設)
「豊洲六丁目4−2、4−3街区プロジェクト」概要
(清水建設)
・大規模賃貸オフィス+豊洲地域最大規模のホテルからなる複合開発計画
・工期は2021年8月までの予定
オフィス棟(12階建・免震構造)
ホテル棟(14階建):共立メンテナンス系「ラビスタ東京ベイ」(582室)入居
・総延床面積 約120000㎡
・交通広場 東京BRT、羽田・成田空港を結ぶ高速バス乗り入れ予定
・「豊洲スマートシティ」の拠点施設
「豊洲MiCHiの駅」概要
(清水建設)
交通広場のバスターミナル機能を核として整備される施設。
国内初の「都市型道の駅」。
外観
(清水建設)=左がオフィス棟、右がホテル棟。
・交通広場の上部、約1700㎡を大規模デッキで覆い、オープンスペースを設ける
・オープンスペースを介してゆりかもめ「市場前駅」と晴海運河側を結ぶ
参考:以前のイメージ(2019年7月)
(清水建設)
以前のイメージは単なる連絡通路のイメージだったから、ずいぶん広くなることになる。
導入機能
・拠点とネットワーク
歩行者/自転車を含む多様な地域ネットワーク形成
・交通結節機能
鉄道、バス、タクシーなどの公共交通/バーソナルモビリティ・シェアサイクル
・憩い・休憩機能
東京BRT/空港直結バス利用者のための待合
地域と連携した社会参画、交流、賑わいの場
・情報発信機能
観光、実証実験、災害対応
地域と連携したデジタルサイネージ
・災害時対応機能
帰宅困難者スペース、防災備蓄倉庫、災害情報提供ほか
参考:導入予定の移動店舗サービス(Mellow)について
すでに「豊洲市場oishiiマルシェ」などでフードトラックを使った事業を展開している「Mellow」は「豊洲MiCHiの駅」にも加わるようだ。
感想・まとめ
千客万来施設が開業するのは予定ではまだまだ先のことなので、少なくともそれまでの間は、「豊洲MiCHiの駅」が賑わい創出の役割を担うことになる。豊洲市場で働く人、この賃貸オフィスで働く人の食事がなんとなく貧弱なイメージがあったので、多少なりともこれでカバーされるのだろうか。
スマートシティについては、規模感がなさすぎるので、スパイス程度かな。
で、ここに乗り入れる東京BRTについて。
交通広場は東京BRTの晴海・豊洲ルートの終点の一つとなっているが、この場所に10分に1便の頻度が必要かというとかなり疑問。30分に1便程度で十分ではないかな。
1時間に6本程度の運行計画なら、東雲方面に4本を延伸し、
・〜晴海〜豊洲〜東雲 4便/時
これぐらいの振り分けがなんとなく適当ではないかな。
東雲折り返しの実現が不可欠だけど。
ここは、東京駅アクセスが2回乗り換え13分というのを改善したいところ。厳しすぎる。
(清水建設)