2019年6月3日に開通した国道357号東京港トンネルの開通効果が発表された。今回は2016年に先行開通した東行きも含めた開通効果の発表となった(2020/03/29)。
(川崎国道事務所ほか)
東京港トンネル概要
(川崎国道事務所ほか)
都市計画決定 1970年
事業着手 2002年度
全長 1・9キロ、全幅 100m
設計速度 80キロ/時
車線数 4(東行き+西行き)
事業効果
地域開発支援/広域的防災支援活動拠点への支援/環境改善/交通渋滞緩和/重要施設への連絡強化/交通の代替機能確保
主な効果
・羽田空港→台場地区 臨海道路/34分→東京港トンネル20分に短縮
・並行幹線道路の交通量が2割減少
・並行する海岸通りの死傷事故件数が2割減
羽田空港→台場地区所要時間の変化
○2020年3月発表
従来のルートとの所要時間比較
①内陸ルート 37分
②臨海ルート 34分
→③R357東行きルート 20分
①比 54・1%
②比 58・8%
→いずれも半減に近い効果
○参考:2019年9月発表
(国土交通省)=2019年9月
従来のルート
①内陸ルート 36分
②臨海ルート 30分
→③R357東行きルート 19分
①比 52・8%(ほぼ半減)
②比 63・3%(2/3近くに減少)
断面交通量の変化
(国土交通省)
2015年11月を100とした場合の並行交通量
首都高湾岸線 100→97・5(17年4月)→95・6(19・9月)
都道316号 100→96・8→87・2
臨海道路 100→85・3→72・1
全体 100→94・7→89・3
国道357号東京港トンネル開通により、並行する首都高湾岸線が5%弱、都道316号線が13%強、東京港臨海道路が28%ほど交通量が減ったことになる。首都高湾岸線の5%減少は大きいと思うなあ。渋滞長もずいぶん減ったのではないか。
※2019年9月の発表では東行きのみの統計だったため前回エントリとの比較はできない。
参考:死亡事故件数の減少(都道316号線)
開通前 34件
開通後 27件(20・6%減少)
交通量 12.8%減少
感想・まとめ
西行き、東行きとも期待された効果がきちんと出ているようだ。
なぜ細かく取り上げているかというと、空港アクセスバスが気になるため。
東行き、西行きとも、速達性に加え信頼性が高まっているということになる。
参考
国道357号線 東京港トンネル 羽田空港〜台場地区が一般道で所要時間4割短縮!(川崎国道事務所ほか)