2019年6月3日に開通した国道357号東京港トンネル東行きの開通1カ月後の開通効果が発表された。分散効果が確認され、東京港トンネル東行きに平行する幹線道路の東行き交通量が2割近く減少しているようだ(2019/09/26)。
(川崎国道事務所ほか)
東京港トンネル概要
都市計画決定 1970年
事業着手 2002年度
全長 1・9キロ、全幅 100m
設計速度 80キロ/時
車線数 4(東行き+西行き)
事業効果
地域開発支援/広域的防災支援活動拠点への支援/環境改善/交通渋滞緩和/重要施設への連絡強化/交通の代替機能確保
東行き交通量比較
(グーグルアース)
東京港トンネル東行き断面交通量
開通前→開通1週間後(#177)→開通1カ月後(今回)
①R357東行き 0→ 12100→ 13300(皆増)
②都道316号 15700→ 14400→ 14400(91・7%)減少
③東京港臨港道路 23100→ 17900→ 18500(80・1%)減少
④首都高湾岸線 67900→ 65700→ 64500(95・0%)減少
計 106700→110100→110700(103・7%)増加
※開通前 5月14日、22日の平均
※開通1週間後 6月11日、12日の平均
※開通1カ月後 7月 2日、 9日の平均
全体の断面交通量は4%増加。
その一方で平行幹線道路(②+③)の交通量は15%減少
分散効果が出ている。
羽田空港→台場地区所要時間の変化
従来のルート
①内陸ルート 36分
②臨海ルート 30分
→③R357東行きルート 19分
①比 52・8%(ほぼ半減)
②比 63・3%(2/3近くに減少)
その他効果
(川崎国道事務所)
東京港臨海道路の旅行速度
開通前 30・6キロ→開通後 35.5キロ
京浜大橋北交差点の交通量
直進方向 赤矢印
開通前 9668台→開通後 11315台
右折 青矢印
開通前 7248台→開通後5947台
新木場交差点
ゲートブリッジ方向から右折 緑線
開通前 17120台→開通後14972台(減少)
感想・まとめ
西行き、東行きとも期待された効果がきちんと出ているようだ。
なぜ細かく取り上げているかというと、空港アクセスバスが気になるため。
東行き、西行きとも、速達性に加え信頼性が高まっているということになる。