2019年6月3日に開通した国道357号東京港トンネル東行きの開通効果が発表された。分散効果が確認され、東京港トンネル東行きに平行する幹線道路の東行き交通量が2割近く減少しているようだ(2019/07/03)。
(川崎国道事務所ほか)
東京港トンネル概要
都市計画決定 1970年
事業着手 2002年度
全長 1・9キロ、全幅 100m
設計速度 80キロ/時
車線数 4(東行き+西行き)
事業効果
地域開発支援/広域的防災支援活動拠点への支援/環境改善/交通渋滞緩和/重要施設への連絡強化/交通の代替機能確保
東行き交通量比較
(グーグルアース)
東京港トンネル東行き断面交通量
開通前→開通1週間後
①R357東行き 0→12100(皆増)
②都道316号 15700→14400(91・7%)
④首都高湾岸線 67900→65700(96・7%)
計106700→110100(103・1%)
※開通前 5月14日、22日の平均
※開通後 6月11日、12日の平均
全体の断面交通量は3%増加。
その一方で平行幹線道路(②+③)の交通量は17%減少
分散効果が出ている。
感想・まとめ
国道357号東京港トンネル西行きの開通時にあげられた開通効果は
①一般道路を使った場合の羽田空港へのアクセス時間短縮(半減)
②周辺道路の快適性向上
③京浜大橋東詰の最大渋滞長が1/4に減少
(関東地方整備局)=再掲
分かりやすい。
東行きの開通効果はいまひとつ分かりにくいが、少なくとも交通分散効果はかなり出ているようだ。