WHO=国際保健機関が中国・武漢市で流行する新型コロナウイルスの肺炎に関して「緊急事態宣言」を出した。緊急事態宣言は今回が6件目。中国政府の31日の発表では感染者は約1万人となっている。
中国本土での新型 #コロナウイルス の肺炎による死者は213人、感染者は9066人となりました。https://t.co/MWtcpXJSR8
— 毎日新聞 (@mainichi) 2020年1月31日
この「緊急事態宣言」ってなんだろう。ちょっと調べてみた。
WHOの緊急事態宣言とは
正しくは
国際保健機関から「国際的に懸念される公衆衛生上の緊急事態」に該当することが、発表されること。
略称はPHEIC:Public Health Emergency of International Concern
以下のような状況で発表される。
①疾病の国際的拡大により、他国に公衆の保険上の危険をもたらすと認められる事態
②緊急に国際的対策の調整が必要な事態
どうやってそれを判断するのかというと、WHO緊急委員会が開かれ協議で決定される。
過去に緊急事態宣言が出されたケースは5例
今回は6回目ということになる。
2009年4月 豚インフルエンザA(H1N1)=新型インフルエンザ
2014年5月 野生型ポリオウイルスの国際的拡大(小児まひ)
2014年8月 エボラ出血熱の西アフリカでの感染拡大
2016年2月 ジカ熱の国際的拡大
2019年7月 コンゴ民主共和国におけるエボラ出血熱の発生状況
2020年1月 中国武漢市における新型コロナウイルス関連肺炎の発生状況
広がりの状況
WHOまとめ(2020年1月30日)=世界
死者 約170人
感染者 7818人
人=人感染 中国、日本、ベトナム
中国政府まとめ(2020年1月31日)=中国のみ
死者 213人
感染者 9692人
重症者 1527人
参考:予防策は?
インフルエンザに関するWHOのアドバイスでは、マスク着用よりも一般的対策が重要かもしれないとしている。コロナウイルスに準用していいだろう。ワクチンがない状況ではそれしかできることはない気がする。
健康な人について再掲
・健康な人に関して インフルエンザらしき症状のある人から少なくとも1mの距離を維持
・口と鼻を触ることを控える
・石鹸と水、アルコールベースの擦式手指消毒薬で頻繁に手指衛生を実施 特に口と鼻、汚染された可能性があるものを触った時に実施
・疾患が疑われる人との濃厚接触の時間をできるだけ減らす
・人混みの中にいる時間をできるだけ減らす
・できる限り窓を開くことで居住空間の空気の流れを改善する
#363 新型コロナウイルスに対抗する正しいマスクの使い方 WHO(世界保健機関)ガイドライン - dorattara! Season4
感想・まとめ
感染者は確実に増えている。死者も確実に増えている。
ただし、日本国内では流行していない。
致死率は現状で2%ぐらい。ワクチン開発が終われば一段落となればいいのだが。
早急な対策が望まれる。
参考